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【尊厳Well-Kaigo】介護福祉士の仕事の価値を高めるために

【多言語ブログ/末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
【多语言博客/文末附有中文、泰文和英文翻译内容】
【บล็อกหลายภาษา/มีคำแปลภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษอยู่ท้ายบทความ】
【Multilingual Blog / Translations in Chinese, Thai, and English are included at the end of the article】



おはようございます。利久(Rikyu)です。
本日の「ウエルエイジング・アワー(Well Aging Hour)」では、「介護福祉士の仕事の価値を高めるために」というテーマでお話ししたいと思います。

私が目指しているのは、日本の介護福祉士の資格制度を批判することではありません。むしろ、介護の仕事の価値をさらに高め、その価値を「尊厳介護」として海外へ伝えていくことです。特に中国、マレーシア、タイを中心に、日本式の介護教育を展開していくことを考えています。

名称独占資格と業務独占資格の違い
まず、日本の介護福祉士は「名称独占資格」です。
つまり「介護福祉士」と名乗ることができる資格であり、業務そのものを独占しているわけではありません。

一方で医師や看護師は「業務独占資格」です。医師でなければ診療や治療ができない、看護師でなければ看護業務ができない。これが業務独占です。

介護の場合は、介護福祉士でなくても介護業務に携わることができます。初任者研修修了者や実務者研修修了者、さらには外国人労働者も同じ業務を行うことが可能です。この現実が、介護福祉士の「資格としての価値」を見えづらくしている要因の一つです。

配置要件と介護福祉士
介護福祉士には「配置要件」があります。
例えば特別養護老人ホームでは、入居者6人に1人の割合で介護福祉士を配置しなければなりません。これは制度上とても重要な位置づけですが、業務そのものを独占しているわけではありません。

そのため「資格を取ったら何が変わるのか?」という問いに、十分に答えられていない現状があります。

モチベーションと評価の課題
介護現場では、資格の有無にかかわらず同じ業務を担う場面が多くあります。排泄介助、夜勤、食事介助など、資格の有無だけでは差が見えにくいのです。

もちろん、介護福祉士には資格手当がついたり、昇給要件になることもあります。しかし、資格取得によって「専門性が高まり、業務独占が広がり、社会的評価が上がる」という仕組みにはまだ至っていません。

この点を整理し、日本式の「尊厳介護教育」として体系化していくことが、私の使命だと思っています。

介護リーダーという役割
現場を見渡すと、介護福祉士が実質的にリーダーとして活動しているケースは数多くあります。
例えば以下のような業務です。

フロアやユニットのマネジメント
シフト作成
事故防止や対応の責任者
医療連携や家族対応の窓口
介護計画のアセスメント
新人や外国人スタッフへの教育
これらは施設ごとに名称や内容が異なり、標準化されていません。しかし、こうした「リーダー業務」を明確に介護福祉士の独占業務とすることで、資格の専門性と社会的評価を高められるのではないでしょうか。

海外展開と日本式教育モデル
私は、日本の介護教育をそのまま翻訳して海外に伝えるつもりはありません。
重要なのは「介護福祉士になったら、どのような業務を担い、社会的にどんな役割を果たせるのか」を明確にすることです。

例えば、中国での人材育成においても、介護福祉士相当の教育を提供することで「認知症のBPSDへの対応」や「身体拘束ゼロ」といった実践目標に結びつけることができます。

さらに、介護リーダーやマネージャー的な役割を体系化し、日本式の尊厳介護モデルとして展開すれば、海外においても人材の評価とモチベーションを高める仕組みが構築できると考えています。

新しい職域への提案
私は、介護福祉士の上位に位置づけられる新たな職域を提案したいと思います。
仮に「尊厳介護福祉士(リーダー)」と呼びましょう。

この職域は、施設長の経営管理までは求めませんが、フロアや部門を束ね、他職種と連携し、尊厳ある介護を実践的に運営していく役割です。

このような制度を設けることで、介護福祉士の専門性はさらに高まり、人手不足や生産性向上といった介護業界の課題解決にもつながっていくと考えています。

外国人介護人材と資格制度
現在、日本には多くの外国人介護人材が入ってきています。
彼らにとって介護福祉士資格はキャリア形成における大きな目標です。

3年の実務経験を経て試験に挑戦できる仕組み、部分合格制度などが整備されつつありますが、やはり肝心なのは「資格を取ることで人生やキャリアがどう変わるのか」を示すことです。

資格取得後のキャリアデザインを明確に示せるようにすることが、国際的な介護教育にとっても重要なポイントになると考えています。

これから、ここから
介護福祉士の仕事の価値を高めるためには、以下の3点が欠かせません。

名称独占から一歩進んだ「業務独占領域」の明確化
介護リーダーやマネージャー的役割の体系化と標準化
資格取得後のキャリアデザインと評価制度の整備
これらを「日本式尊厳介護教育」として整理し、海外に発信していくことが、私たち日本ウエルエージング協会の使命だと考えています。

隅田川の朝の風を感じながら、今日も「介護の未来」を考え続けています。
皆さんもぜひ、介護福祉士の仕事の価値を共に高めていきましょう。

共感いただける方、活動に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

↓↓↓詳細は音声配信Podcastから「ながら聴取」をしてください。

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