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【尊厳Well-Kaigo】変化の中で続く介護教育〜Well-Kaigoの視点から


こんにちは。ウエル・エイジング・アワー、金曜日のウォーキングラジオをお届けしています。
今回のテーマは「変化の中で続く介護教育」です。

ウエルエイジング・アワー対談版
(対談者)田村武晴/日本ウエルエージング協会理事・おうちデイ新聞発行責任者

日本と中国、過去と未来をつなぐ「学び」
先日参加した日中経済協会の高齢者介護をテーマにした座談会など、中国の介護関係者の方々と意見を交わす機会が増えました。彼らとの対話は、私たちにとっても大きな刺激になります。

一方で、それは日本の介護を振り返る機会にもなっています。

例えば、日本の高齢化率が今の半分だった頃、どんな教育が行われていたのか、どんな困りごとがあったのか。

そうした過去を見直すことで、国や文化が違っても共通するテーマを見出すことができます。

そして、変わるものと変わらないものを見極める必要性を強く感じます。
テクノロジーは日々進化し、介護のあり方にも影響を与えていますが、それでも「人を支える」という本質的な部分は変わらないはずです。

300人を2人で介護?テクノロジーがもたらす現実
田村さんが驚かれたのは、中国でAIを活用しながら、たった2人で300人を見ているという介護現場の事例でした。
これは今のところは日本では考え難い技術であり、体制ですが、だからこそ私たちは考えるべきです。
日本の価値観や介護観は、他国に受け入れられるのか?逆に、日本が学べることはないのか?

介護は人であり、人を支える教育こそが介護の土台だと再確認させられました。

「飽き」との戦い――現場の工夫と教育の課題
田村さんは長年、機能訓練型デイサービスを運営してこられました。その中での悩みの一つが「利用者の飽き」でした。

同じ運動を続けていれば、当然飽きてしまいます。一方で、成果が出てくると楽しくなる方もいます。この多様なニーズに対応するには、提供するプログラムの幅を持たせることが求められました。

そのためには、職員の教育が重要になります。
変わらない「基本の運動」を軸にしながら、応用や変化を加える力。それこそが、現場力であり教育の質なのです。

AIがもたらす「個別対応」の可能性


田村さんは、ChatGPTを使って英語の履歴書を作成した際、自分の投稿を読み込んだAIが自分の性格に合った返信を返してきたことに驚いたと話してくれました。

このように、AIは人の性格やパターンを学び、個別対応をしてくれる存在になりつつあります。

この力を活かせば、介護の現場でも「その人に合った支援」が可能になるのではないかと、私たちは考えています。

たとえば、デイサービスの初回利用時、AIが「この方は昨日も来ている」と理解していれば、職員の声かけが「初めまして」ではなく「またお会いできて嬉しいですね」と自然に変わるはずです。こ

のちょっとした気づきが、信頼を生む介護の始まりになるのです。

夜勤の改革が介護を変える
介護現場での大きな課題の一つが夜勤です。
私のシミュレーションでは、ユニット型特養で夜勤配置を見直し、AIや新しい仕組みを活用することで、夜勤手当の削減だけでなく、昼間の介護力強化にもつながることが分かってきました。

例えば、100人規模の施設で夜勤配置を見直すと、年間最大1200万円の夜勤手当が必要となります。

その50%を削減する仮説を立ててみました。
さらにその一部を再投資することで、日中の人員を増やし、利用者の活動性を高め、結果的に夜間の介護負担も減る好循環が生まれます。

夜間の排泄介護を原則行わず、利用者が熟睡できる環境を整えることで、介護の質は決して下がりません。
むしろ、利用者・職員の双方にとって快適な生活と労働が実現するのです。

これから、ここから〜変化の先にある哲学と仕組みの両立
最後に、田村さんが伝えてくれたのは、私が先日の座談会で提案した「認知症から看取りまで」という介護の“出口”に至るプロセスでした。
哲学と仕組みの両輪を回すことの重要性をもっと積極的に伝えることをアドバイスをいただきました。

感動する理念だけでは不十分であり、それを支える経営的な視点や仕組み、教育が求められます。

「人を支える教育」と「変化を受け入れる技術」。

この2つが両立してこそ、Well-Kaigoが目指す“続く介護教育”が実現するのではないでしょうか。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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