MENU

【Well-Kaigo】尊厳を守る介護の伝え方

【末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

【Well-Kaigo】尊厳を守る介護を伝えるために
本日は「ウェル介護──尊厳を守る介護の伝え方」というテーマで、ウェルエイジングアワー朝のウォーキングラジオからお届けします。

伝えることの難しさに向き合って
現在、中国向けの認知症介護教育プログラムの見直し作業を進めています。
翻訳をAIやネイティブスピーカーに頼りながらも、「伝える」ということの難しさに改めて直面しています。

たとえば、「ウエルエイジング」という言葉や、「ウエル介護=尊厳を守る介護」という概念は、日本語では自然でも、直訳ではなかなか本質が伝わらないことに気づかされます。
言葉をただ訳すだけでは、思い描く意図は伝わらないのです。

認知症という言葉ひとつ取っても
言葉の難しさを象徴する例が、「認知症」の表現です。
かつて日本では「痴呆」と呼ばれていたものが、差別を避けるために「認知症」と改められました。
中国語でもさまざまな表現があり、AI翻訳では「痴呆」「失認」などが混在して出てきます。
しかし、そのどれもが、日本で積み重ねてきた社会的背景を十分に反映しているとは言えません。

単なる翻訳ではなく、背景にある「想い」や「価値観」まで伝えなければ、意味がないと痛感しています。

自分の「伝えたい介護」とは何か
この経験を通して、私は今一度、自分が伝えたい「介護とは何か」を言語化し直す必要性を感じています。
「尊厳を守る介護」とは、単に身体を支えるだけでなく、その人らしさ、その人の人生を支えるケアです。
その思いを日本だけでなく、中国、マレーシア、タイといった国々にも届けたいと考えています。

なぜ「Kaigo」とローマ字表記にしたのか
私はあえて「介護」をローマ字で「Kaigo」と表記することがあります。
それは、これまでの介護のイメージを一新し、より広く、深い意味を込めたいからです。
「老人」「高齢者」という呼び方にも違和感があり、「加齢する人(エイジングする人)」と表現を変えています。

この背景には、私が代表を務める日本ウエルエージング協会の理念も関係しています。
ウェルエイジング(Well-Aging)とは、年齢を重ねても美しく、主体的に生きることを意味します。

ウエルエイジングの歴史と想い
1952年に個人活動として始まった「ウェルエイジング」の理念は、時代とともに対象を変えながら発展してきました。
障害者支援から始まり、やがて子ども、高齢者へと活動の幅を広げ、1981年以降は本格的に高齢者支援に取り組んでいます。

その根底には「年齢を重ねても、その人らしく生きる」という変わらぬ想いがあります。
この哲学を伝えるためには、単なる言葉の置き換えではなく、文化的背景も含めて丁寧に言語化していく必要があります。

Well-Kaigoウエル介護とは何か


ウェル介護とは、単なる介護技術ではありません。
年齢を重ねても自分らしく生きる、ウエルエイジングの精神を体現する介護。
たとえ認知症になっても、支援が必要になっても、最後まで尊厳を守り、その人らしい人生を支える介護のことを指します。

短く表現すれば、「ウエル介護=尊厳を守る介護」です。
この短い言葉に込めた想いを、どうすれば文化の異なる国々にも伝えられるか、日々試行錯誤しています。

文化・価値観の違いを超えて
同じ言葉でも、国や地域によって受け止め方は大きく異なります。
たとえば中国では、「認知症」よりも「痴呆」の方が一般的に通じる言葉です。
しかし、日本が「痴呆」から「認知症」へと表現を改めたのは、尊厳を大切にするためでした。

その背景を伝えずに「痴呆」と言ってしまえば、私たちが守ろうとした尊厳の意味が失われてしまいます。
だからこそ、私は簡単に迎合せず、あえて「認知症」という言葉にこだわっています。

言葉だけでは伝わらない
この課題は、日本語から英語への翻訳でも同じです。
かつてシンガポールで日本の介護を英語でスピーチする際、英語の先生からこう言われました。

「専門用語を使わず、あなたの言葉で説明してみてください」

文化や価値観が異なる相手に伝えるためには、言葉を噛み砕き、本質を自分の言葉で語らなければなりません。

伝えたい相手を明確に
私は特に、「インテリジェンス層」に向けて日本の介護を伝えたいと考えています。
単に高齢になったから介護が必要なのではなく、年齢を重ねても主体的に、美しく生きたいと願う人たち。
そうした人々に向けて、ウェル介護の理念を届けていきたいのです。

結果として、それが富裕層中心になるかもしれませんが、そこからさらに広げていくことを目指しています。

これから、ここから
「循環する介護」「美しく老いる」という理念を胸に、私は日本の介護を再定義し、世界に伝えていきたいと考えています。
そして、介護を志す若者たち、現場で悩む人たちに、新たな視点を届けたいのです。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ぜひ、皆さんも一緒に考えていただければ幸いです。
どうぞ、良い一日をお過ごしください!

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

Let's share this post !

Author of this article

Comments

To comment

Please Login to Comment.

TOC