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【尊厳Well-Kaigo】伝えたい、介護のこころ〜尊厳ある介護と中国文化の対話から〜

【末尾に英語、中国語、タイ語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.


はじめに:介護の「心」を伝えるということ
今回のテーマは「伝えたい、介護の心」です。私たちが日本で大切にしてきた“介護における尊厳”という価値。それを中国という異なる文化の中でどのように伝えるのか。そんな問いを胸に、おうちデイ新聞の田村武晴さんと語り合う時間を持ちました。

日本と中国、文化の“周波数”の違い
中国での経験から感じたのは、言葉や態度、サービスの感覚など、文化的な“周波数”の違いです。公共の場での声の大きさや接客態度、日本の“おもてなし”との違いには驚くこともあります。でも、違いは悪ではありません。むしろ、その違いの中に共感できる部分を探していくことが大切だと思うのです。

私が伝えたい相手は誰か?
よく、「中国人はこうだ」と語る方がいます。
しかし、私が伝えたい相手は、そうしたひと括りの中では捉えられない、“学びたい”“共に歩みたい”という思いを持つ一人ひとりです。そうした人々が中国にもたくさんいると、私は確信しています。

尊厳ある介護とは何か
日本の介護では「尊厳」が非常に大切にされています。
これは、人生の最終段階においても、その人らしさを支えるという考え方です。中国の文化にある“孝”や“面子”との接点も探りながら、尊厳というキーワードが新たな親孝行の形を生み出す可能性があるのではないかと考えています。

おもてなしと尊厳の違い
中国にも“おもてなし”の文化はあります。
ただそれは、たくさん食べて欲しい、もっと飲んでほしいという積極的な歓迎のかたちが多いようにも見えました。
日本の介護では“相手の希望を尊重する”ことが重視されます。
おもてなしと尊厳、似て非なるこの感覚の違いに丁寧に向き合う必要があります。

「知らない」ことが、学びの入口
10年以上介護に携わってきた人よりも、「まだ知らない」という人の方が、柔軟に学びを受け入れられることがあります。
スウェーデンの介護を学んだとき、私自身もそのような“吸収する力”の大切さを体感しました。知らないからこそ、学べる。それは介護においても、大切な資質です。

理念と専門性の両立


介護において“心”を伝えることは重要です。
しかし、それだけでは不十分です。尊厳を守る介護には、専門的な知識と実践が欠かせません。特に、食事や排泄、終末期の対応では、多職種の連携が求められます。理念と技術。この両輪をどう伝えるかが今後の課題だと感じています。

言葉を超えて、心を伝える
他者を通して伝える介護の理念には、文化のフィルターがかかる場合もあります。
「そんなことできるわけない」と思われることもあるでしょう。
しかし、「できるかできないか」を決めるのは現場の人ではなく、本人やその周囲の変化です。まずは心の“周波数”を合わせること。そこから始めることが大切だと思います。

Well Kaigo=尊厳介護という視点


日本ウエルエージング協会が提唱する“Well Kaigo”という言葉は、中国ではあまり通じないと指摘をされました。
中国の訪問先企業が使っていたように、“尊厳介護”という言葉なら伝わるような気がします。

人間らしさ、その人らしさを支える介護。その本質を伝えるために、言葉の選び方も考え直す必要があると実感しています。

これから、ここから:一人ひとりの変化から


大きな制度改革も、始まりは「一人の変化」です。
その人が変われば、周囲も変わり、やがて社会も動きます。日本の介護が持つ“尊厳”という価値を、中国の文化と照らし合わせながら、新たな共感のかたちを共につくっていければと願っています。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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