眠れない夜に寄り添うということ
夜が深まると、昼間には聞こえなかった“自分の声”が静かに浮かび上がってきます。
胸の奥でざわつくもの、ふとよみがえる記憶、明日への不安。
「眠れない夜」は、決して特別ではなく、誰にでも訪れる人間の自然な現象です。
しかし、この時間をどう過ごすかで、明日の心の状態は大きく変わります。
今夜のWAC中央駅 夜ライブでは、この「眠れない夜」をテーマにお届けします。
WAC中央駅は、学ぶ・使う・感じる・つながる――
この4つのホームが出会う“出発点であり帰る場所”。
まさに、揺らぐ心がそっと休まり、次の一歩が見える“人間の中央駅”です。
眠れない夜は、孤独になりがちな時間でもあります。
けれど、ほんの少し視点を変えると、この夜には大切な役割があります。
それは、気づかなかった身体や心の声を教えてくれること。
呼吸が浅くなっていないか。体がこわばっていないか。
見えない不安を抱え込んでいないか。
そのサインを受け取る場所として、夜はとても正直なのです。
私は介護の世界で、空気が人を支える場面を何度も見てきました。
温度、光、湿度、静けさ、香り――
これらは、言葉を持たない“環境の介護者”です。
呼吸を整え、神経を鎮め、睡眠へとそっと導いていく。
人を支えるのは、人だけではありません。
環境そのものが、尊厳を守る力を持っています。
呼吸は、自律神経のリモコンのような存在です。
浅い呼吸は不安を増幅させ、深い呼吸は心に静けさを取り戻します。
眠れない夜こそ、呼吸をひとつ深くしてみる。
それだけで、夜の表情が変わります。
呼吸が整うと、眠りが整い、眠りが整うと尊厳が整う。
これは、高齢者の照護でもまったく同じです。
夜の落ち着きは、明日の尊厳をつくるのです。
今、私たちが掲げる言葉があります。
「ここから、これから。Forward into the Future」
眠れなかった夜は、未来を失う夜ではありません。
むしろ、未来へ向かうための“整える時間”なのです。
静かな夜だからこそ聴こえてくる心と身体の声を、
今夜はWAC中央駅で一緒に受け止めていきましょう。


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