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【尊厳Well-Kaigo】心理学×脳科学×AIがひらく介護の未来

【多言語ブログ/末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
【多语言博客/文末附有中文、泰文和英文翻译内容】
【บล็อกหลายภาษา/มีคำแปลภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษอยู่ท้ายบทความ】
【Multilingual Blog / Translations in Chinese, Thai, and English are included at the end of the article】


今回の「ウエルエイジング・アワー(Well Aging Hour)」では、心理学・脳科学・AIを掛け合わせた介護の新しい方向性についてお話しします。

ウエルエイジング・アワー対談版
(対談者)田村武晴/日本ウエルエージング協会理事・おうちデイ新聞発行責任者

介護の世界は、身体を支えるだけでなく、人の心や尊厳をどう守るかが大きな課題です。その中で心理学や脳科学、さらにAIを取り入れることで、介護の在り方がどのように変わるのか──隅田川のほとりから考えていきたいと思います。

心理学と脳科学の関係
私は認知症介護を学び始めた頃、最初に手に取ったのは「脳」に関する本でした。
認知症は脳の変化によって起こるものであり、その理解が介護の出発点になります。

心理学は「なぜ怒るのか」「なぜ笑うのか」という人間の行動を解き明かす学問です。一方、脳科学はその根拠を裏付ける研究を進めてきました。
心理学で語られる行動の仕組みを、実際の脳の動きとして解明する──この両者は密接に結びついています。

私はこう考えています。

脳科学は根拠
心理学は方法

この2つを組み合わせることで、人の行動を理解し、介護現場に応用できるのです。

直接介護と間接介護の整理
介護現場を語るとき、私は「直接介護」と「間接介護」という区分を重視しています。

直接介護:排泄介助、入浴介助、食事介助など、利用者の身体に直接関わるケア
間接介護:記録や事務、清掃など、直接ではないが介護を支える業務
現場の職員からは「施設長は現場を知らない」と言われたこともあります。これは私が直接介護を行っていなかったためです。しかし、介護経営の視点では、この2つを区分して整理することが重要な私の役割でした。

この整理がなければ、AIをどこに導入できるのかを見極めることもできません。

AIは何を担えるのか?


AIの可能性は無限にあります。ですが「何でもできる」からこそ、区分と整理が欠かせません。

例えば、記録や情報整理といった間接介護業務はAIに任せやすい領域です。一方で、利用者の身体に直接触れる介護は、人間の感覚と関係性が求められるため、AIが担うのは難しい部分です。

AIの役割は、人間の介護を代替するのではなく、尊厳ある介護を支える仕組みを作ることにあります。

教育の3つのステップ
介護教育も、体系立てて整理することが必要です。私は次の3つの段階に分けて考えています。

座学──理論を学ぶ
事例検討──ケースをもとに考える
実地指導──現場で実践する
私は実技指導は得意ではありませんが、事例検討や教育設計を担うことができます。ここに心理学と脳科学の知見を取り入れ、AIを加えることで、新しい教育の仕組みを作れると考えています。

DSO理論と尊厳介護
私は「DSO理論」という整理を進めています。

D:ドーパミン(やる気・楽しみ)
S:セロトニン(安心・安定)
O:オキシトシン(信頼・つながり)

これら3つの神経伝達物質を介護実践に結びつけることで、利用者の安心と尊厳を支えることができます。

介護を 人間的・科学的・実践的 に整理し、それをAIで仕組み化することが、私の目指す方向です。

介護の質と経営をつなぐ
尊厳介護の実践は、利用者の安心やBPSD(認知症の行動・心理症状)の安定につながります。その結果、介護の質が高まり、経営面でも人件費や収支の改善が期待できます。

つまり、目的は尊厳介護であり、その上に経営改善が乗るという関係です。利益を優先するのではなく、尊厳を守る実践の積み重ねが、結果として経営を安定させるのです。

尊厳を支えるためにAIを活かす
AIを導入する目的は単なる効率化ではありません。
教育や業務の仕組みを整理し、人と人の関わりをより豊かにするためにAIを使うのです。

心理学と脳科学を基盤に置き、それをAIと掛け合わせることで、介護の未来は確実に変わります。

これから、ここから
今回は、心理学・脳科学・AIを組み合わせた尊厳介護教育の展望をお話ししました。

介護は単なる作業ではなく、人間理解と科学的根拠、そして技術の進化が交わる領域です。その中心にあるのは、利用者一人ひとりの尊厳を守るという理念です。

これからも教育と実践を通じて、尊厳介護の道を切り拓いていきたいと思います。

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