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【尊厳Well-Kaigo】DSO理論で作るオンライン介護講座〜日本式尊厳介護を世界へ届けるために

【多言語ブログ/末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
【多语言博客/文末附有中文、泰文和英文翻译内容】
【บล็อกหลายภาษา/มีคำแปลภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษอยู่ท้ายบทความ】
【Multilingual Blog / Translations in Chinese, Thai, and English are included at the end of the article】


ウエルエイジング・アワー対談版
(対談者)田村武晴/日本ウエルエージング協会理事・おうちデイ新聞発行責任者

今回のウエルエイジング・アワーでは、「DSO理論で作るオンライン介護講座」というテーマについてお話しします。

オンライン介護講座というと、多くの方が「技術や知識を映像で教えるもの」というイメージをお持ちかもしれません。しかし私は、単に知識を伝えるだけではなく、学び手のやる気・安心感・信頼感を引き出す仕組みを組み込む必要があると考えています。そのために活用しているのが、DSO理論です。

DSO理論とは何か


DSOとは、以下の3つの神経伝達物質の頭文字をとった私の造語です。

D(ドーパミン):やる気や楽しみを引き出す
S(セロトニン):安心感や安定をもたらす
O(オキシトシン):信頼やつながりを生む

これらは生命科学的に効果が証明されており、国や文化が異なっても人間の脳と心に共通して働きます。つまり、日本式の尊厳介護を海外に伝える際にも、文化的な違いを超えて共感を生み出せる共通基盤になるのです。

なぜ今、オンライン講座でDSOなのか
私がDSO理論を介護教育に取り入れたきっかけは、海外からの要望でした。中国やマレーシア、タイなどから「日本式介護を学びたい」という声をいただく中で、現地での直接研修だけでは限界があると痛感したのです。

しかし、オンライン講座には「伝わりにくい」「集中が続かない」という弱点があります。そこで、オンラインでも同等以上の効果を発揮できる仕組みとして、このDSO理論を活用しようと考えました。

DSO理論の実践例

  1. ドーパミン:やる気を引き出す冒頭の仕掛け
    日本の講師は謙虚さから「私の話は大したことありませんが…」と始めがちです。しかし、この一言は受講者のやる気を削ぎ、ドーパミンを減らしてしまいます。

オンライン講座では、最初に「この講座で確実に得られる成果」を提示します。
例:「この1時間で、あなたは利用者を笑顔にできる3つの方法を身につけます」
こうすることで、受講者は短期間で達成可能な目標を持ち、学ぶ意欲が高まります。

  1. セロトニン:安心感を保つリズム運動
    集中力は30分ほどで低下します。そこで、適切なタイミングでリズム運動を挟みます。たとえば、全員で手拍子を2セット行うだけでも効果があります。これは科学的にセロトニン分泌を促し、緊張を和らげます。

オンラインだからこそ、画面越しに全員で動きを揃えることで一体感が生まれ、講座への集中度が回復します。

  1. オキシトシン:信頼感とつながりを生む締めくくり
    講座の最後には「あなたは日本一の尊厳介護の専門家への扉を開きました」というように、期待と信頼を込めた言葉で締めます。

受講者の多くは、これまで期待される経験が少ないかもしれません。だからこそ、「あなたを信じている」というメッセージが強い励みになります。これが、オキシトシンによる「絆」の形成につながります。

三歩法との組み合わせ
DSO理論は、私が提唱する教育手法「三歩法」とも相性が良いです。

座学(知識を学ぶ)
事例検討(意味を考える=メタ認知)
実技(実践し、体験を通じて身につける)

この三層構造の中にDSOを組み込み、受講者が学んだその日から現場で実践できる形にしています。

海外展開を見据えて
日本式尊厳介護を海外に伝えるとき、文化や制度の違いから「日本だからできる」と反論されることがあります。しかし、人間の脳と心に共通する科学的根拠をベースにすれば、国境を越えて理解・実践が可能です。

オンラインという制約を「妥協」ではなく「武器」に変える。それが、私がDSO理論で目指している教育の形です。

これから、ここから


オンライン講座はあくまで手段であり、目的は現場での実践と成果です。
DSO理論は、その橋渡し役として、介護教育の質を高める力を持っています。

これからも、日本ウエルエイジング協会として、尊厳ある介護の実践を世界に広げるために、学びの場を進化させていきます。
これから、ここから。

↓↓↓詳細は音声配信Podcastから「ながら聴取」をしてください。

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