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【尊厳Well-Kaigo】認知症専門医はどこにいるのか?

【多言語ブログ/末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
【多语言博客/文末附有中文、泰文和英文翻译内容】
【บล็อกหลายภาษา/มีคำแปลภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษอยู่ท้ายบทความ】
【Multilingual Blog / Translations in Chinese, Thai, and English are included at the end of the article】


〜診断の入り口を探す旅〜

今回は「認知症専門医はどこにいるのか?」というテーマでお話ししていきます。

身近な人の物忘れや様子の変化に気づいたとき、最初に相談すべき医師や窓口について、意外と私たちは知らないものです。今日はその入り口について、私の現場経験と考察をもとに深めていきたいと思います。

まず、どこに相談すればいいのか?


風邪をひいたときはかかりつけ医に行くのが自然な流れですが、「最近、物忘れが増えてきた」「なんだか様子が違う」と感じたとき、どこに相談すればよいのでしょうか?

内科?精神科?脳神経外科?それとも心療内科?
私たちが住むまちの中で、どれだけの医療機関が認知症に対応しているかを改めて確認してみる必要があります。

認知症専門医は意外と少ない
「認知症専門医」という肩書きを掲げている医師は、実は日本国内でもそう多くはありません。特に、精神科や神経内科などに認知症医療の専門性があるように見える一方で、実際には「物忘れ外来」や「老年科」など、限定された領域でしか診療が行われていないこともあります。

一部の介護施設では「精神科配置加算」という制度もありますが、これも曖昧な定義に基づいており、現場によって受け止め方が異なります。

専門性よりも「人を診る」医師を
私が最近注目しているのは、「訪問診療医」です。彼らは高齢者の生活全体を診るという視点を持っており、診療科の枠を超えて全人的な理解をもって接してくれます。

病院勤務医が病名や疾患に焦点を当てがちなのに対し、訪問診療医は「その人の暮らし」を重視する傾向があります。認知症という診断も、こうした包括的な視点があってこそ適切に行われると私は感じています。

認知症の診断はひとつの出発点


たとえかかりつけ医でアルツハイマー型認知症の診断を受けたとしても、その後の治療やケアの在り方について、やはり一度は認知症に詳しい医師の診察を受けてみることをおすすめします。

そこで重要になるのが、薬物療法と非薬物療法のバランスです。非薬物療法とは、すなわち介護そのもの。周辺症状(BPSD)の背景にある環境や関わり方を整えることが求められます。

介護と医療の接続点を求めて
先日、物忘れ外来を開業している若い認知症専門医とオンラインで出会いました。明日、実際にその先生の元を訪問し、診療の現場を見学する予定です。

その先生がおっしゃっていたのは、「認知症専門医は医療業界の中でもまだ少数派で、一般的には広まっていない」という事実。そして、そのために介護職との連携の重要性を強く感じているということです。

医療と介護は“違い”を理解してつなぐ時代へ
医療と介護は報酬体系も文化も異なるため、連携には理解と努力が必要です。私たち介護職が診療報酬の仕組みを理解するのが難しいように、医師も介護報酬や介護施設の仕組みを詳しく知っているとは限りません。

だからこそ、お互いを知ることから始めなければならないのです。特に、施設での生活やスタッフの役割分担について具体的に説明できる介護職が、医師との橋渡し役になることが求められています。

認知症を「治す」から「生きる」へ
高齢化が進むアジア諸国では、まだ認知症を「治療すべき病気」として医療の枠内で捉えている傾向が強くあります。しかし、日本ではすでに「認知症とともに生きる」「生活を支える医療・介護」という方向にシフトしてきています。

その中で、BPSDをどう抑えるかという課題に、薬だけでなく環境や接し方、人権的配慮といった視点が不可欠になっています。

身体拘束ゼロが介護の入り口
今、私が最も注力しているのが「身体拘束ゼロ」の実践です。安全性を理由に身体拘束が行われているとすれば、それがBPSDを悪化させている可能性があるからです。

まずは、その人の自由と尊厳に向き合い、環境と接し方を見直すこと。それが、認知症ケアの本当の入口だと私は考えています。

認知症ケアは街づくりの一部
認知症ケアを一事業所だけで完結させるのは不可能です。医療・介護・地域が一体となって進める「街づくり」が必要です。それは都市計画そのものであり、「尊厳ある介護」の根幹でもあります。

この「尊厳Well-Kaigo」という発信の背景には、フランス革命やノーマライゼーションの思想、そして人間が持つ差別感への反省も含まれています。

これから、ここから:認知症ケアを世界へ
明日、私はその認知症専門医と「介護と医療の本当の連携」について情報交換をしてきます。そしてこの学びを、今後の日本式介護の発信、そして中国など海外への紹介へとつなげていきたいと思っています。

認知症になってもあきらめない。自分らしく生きられる社会を、共に作っていきましょう。

今日も良い一日をお過ごしください。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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