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【尊厳Well-Kaigo】尊厳介護をもって、高齢社会の架け橋にならん

【末尾に英語、中国語、タイ語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.


〜新渡戸稲造の志を、介護の実践で引き継ぐ〜

新渡戸稲造の言葉に託して
みなさん、こんにちは。
今回は、私自身のミッションをテーマにお話ししたいと思います。
タイトルは「我、尊厳介護をもって、高齢社会の架け橋にならん」。これは、かつて新渡戸稲造が『武士道』を著し、「我、大西洋の架け橋とならん」と述べた精神を引き継ぐものです。

新渡戸稲造は、日本の精神文化を欧米に伝えるために筆をとりました。私もまた、同じく日本の介護の精神を、アジアの国々、特に中国やマレーシアに伝えていくことを使命としています。

尊厳介護とは何か?
私が掲げる「尊厳介護(Well-Kaigo)」とは、人としての尊厳を守る介護のあり方です。ただの技術やサービスではありません。
自己を受け入れ(自己受容)、人間らしさを大切にし(人間性の尊重)、そして他者に貢献する(利他性)という、三つの柱を中心に据えています。

これはまさに『武士道』に通じる精神であり、日本文化の根幹でもあります。
たとえ体が動かなくても、言葉を発せなくても、その人は「人」として変わりません。
そこにある命と存在を、敬意をもって支えること。それが尊厳介護なのです。

技術よりも理念から始める
多くの介護教育は技術から入ります。
しかし私は、まず「理念」から始めるべきだと考えています。理念がなければ、技術は単なる「作業」となり、効率を優先するあまり、尊厳を損ねてしまうことがあります。

ですから、私が設計する介護教育では、最初に「尊厳とは何か」を学びます。
そこから、それを実現するための技術へと進んでいくのです。
尊厳を土台にしたケアであれば、どんな手法であっても“その人らしさ”を支えるものになります。

実践から学ぶ介護
私は教育者ではなく、介護の現場で長年働いてきた実践者です。だからこそ「実例」をもとに学ぶことが大切だと思っています。

ある利用者のケースをもとに、チームで「何を感じたか」「どう対応したか」「結果どうだったか」を話し合う。それが実践教育です。そして、その背景にある“共通の理念”が、チーム全体の方向性を支えます。

「恥」を欠かせないという発想
最近、小澤さんとの対話の中で「恥を欠かせない介護」という表現が出てきました。
たとえば、排泄介助やトイレの支援の場面。そこにはにおいや不快感が伴うこともあります。
けれど、その瞬間に「人としての誇り」が損なわれてはいけません。

どんな状況でも「人として扱われること」。それが、「恥を欠かせない」尊厳の一部なのです。

キャリアの出発点としての介護
中国では、いまだに「介護=他の仕事ができない人がやる仕事」という見方が根強く残っています。実は日本も、介護保険制度が始まる前まではそうでした。

でも今では違います。尊厳を守るプロとしての介護職は、多くの期待と信頼を受けるようになりました。私は、介護をスタートにして人生を切り開いてきた多くの若者を見てきました。だからこそ、「期待しているよ」と伝えたいのです。

尊厳介護をアジアへ
私はこの「尊厳介護」という考え方を、単なる日本のやり方としてではなく、一つの“文化”としてアジアに広めていきたいと考えています。

中国やマレーシアなど、これから本格的な高齢社会に向かう国々にとって、介護は新しい領域です。
だからこそ、理念から丁寧に伝えることが重要です。
言葉を共有し、事例を共有し、考え方を共創する。そんなプログラムを今、構築中です。

これから、ここから:尊厳は、人と人をつなぐ
尊厳とは、人と人をつなぐ橋でもあります。「理解して」と押しつけるのではなく、「わかってくれるかもしれない」と信じて歩み寄ること。
それが、私たちが目指す「架け橋」です。

尊厳ある介護を軸に、中国、アジア諸国へ、日本の介護の“心”を伝えていく。
その先にはきっと、アジア全体の未来につながるケアのあり方が見えてくると信じています。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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