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【尊厳Well-Kaigo】弱い関係が介護にもたらす強い役割

【末尾に英語、中国語、タイ語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

~オンライン時代の新しいつながり方~

ウエル介護の視点から考える「弱い関係」
こんにちは。ウエル・エイジング・アワーをお届けします。今回のテーマは「弱い関係の強い役割」。介護の分野において、これまでの「強い関係」だけではない、新しいつながりの形についてお話していきます。

そもそも「弱い関係」という言葉は、糸井重里さんと脳研究者・池谷裕二さんの対談番組の中で触れられていた言葉です。
コロナ禍によって急速に普及したオンラインやSNSの影響で、人々の関係性が多様化し、「弱い関係」が増えたといわれています。

弱い関係とは何か?
「弱い関係」とは、家族や親友のような日常的に深くかかわる「強い関係」とは異なり、場所や時間を共有しない、頻度も少ない、けれど緩やかにつながっている関係のことです。たとえば、LINEでの連絡、たまの電話、SNSでのやりとりなどがそれにあたります。

このような弱い関係は、一見すると浅く見えますが、多くの人とつながることができ、心理的な負担も少なく、必要なときに支え合える可能性を持っています。

強い関係と弱い関係、どちらがよいのか?
介護の場面では、訪問介護のように直接会ってケアをする強い関係が基本とされてきました。しかし、強い関係は時にプレッシャーやトラブルの要因になることもあります。一方、弱い関係は、頻度が少ない代わりに心理的な距離を保ちながら関われるという特徴があります。

つまり、どちらが良いというよりも、今は「関係性の選択肢」が広がっていることが重要なのです。

遠隔介護と弱い関係の可能性
最近では、離れて暮らす家族がLINEで高齢の親とやり取りをするなど、遠隔介護の形も増えてきました。見守りセンサーやAI技術を使えば、直接の訪問がなくても、気にかけてくれているという安心感を届けることが可能になります。

たとえば、「いつも聞いてますよ」という一言だけでも、相手にとっては大きな支えになります。これは介護の現場でも同じです。「誰かが気にしてくれている」という感覚が、孤独感を減らし、安心感につながるのです。

地域との関係と生きづらさ


ある精神科医の話によると、関係性が濃密な地域、たとえば離島や小さな集落では、逆に生きづらさを感じてしまう人も多いといいます。関係が深いからこそ、失敗や不調を見られることにストレスを感じてしまうのです。

だからこそ、適度な距離感を保てる「弱い関係」が救いになる場合もあります。孤独を感じない程度につながっていること、それが現代社会で求められる「つながり方」なのかもしれません。

弱い関係がもたらすクリエイティブな介護
弱い関係は、クリエイティブな発想を生む源でもあります。
AI通訳や翻訳機能を使えば、言葉の壁も越えられます。実際に中国やマレーシアでは、日本の介護を学ぼうとする機運が高まっており、テクノロジーを積極的に取り入れた介護の形が進化しています。

教育、ICT、商品開発など、多様な要素をつなげる「弱い関係」を複雑に絡めることで、新しい介護システムが生まれるのではないか。私はそう期待しています。

国を超えた弱い関係が未来を変える
外国人介護士の方々が日本で経験を積み、在留資格を得て長く働く中で、多様な関係性が生まれています。その中で「弱い関係」が複雑に絡み合い、やがて新しいケアのスタイルが形づくられていく。

こうした考えのもと、「尊厳あるウエル介護=Well-Kaigo」をアジアへ伝えていく取り組みを続けています。遠隔介護、オンライン教育、AIの活用。こうした時代の変化を受け入れながら、「弱い関係の強い役割」を再評価することが必要だと感じています。

これから、ここから
皆さんが日々過ごされる中で、たとえ「いいね」やコメントがなくても、「いつも見ています」「応援しています」という一言で救われることがあります。それと同じように、介護の現場でも、ちょっとした連絡、ちょっとした見守りが人を支える大きな力になるのです。

これからの介護は、強い関係だけではなく、弱い関係を活かす時代です。その先に、「尊厳を守る介護」があると信じて、これからも発信を続けてまいります。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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