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【介護選び】身体介護から認知症介護への流れ

【末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

【介護選び】身体介護から認知症介護へ──変化の背景とこれからの課題
今回は「介護選び:身体介護から認知症介護への流れ」についてお話ししたいと思います。

ウエルエイジング・アワー対談版
(対談者)田村武晴/日本ウエルエージング協会理事・おうちデイ新聞発行責任者

今日のテーマを考えたきっかけは、中国の方から「日本の認知症介護の流れを説明してほしい」と質問を受けたことです。
改めて振り返ってみると、日本の介護は確かに大きく変化してきました。

かつて介護と言えば、身体介護が中心でした。
歩行や移乗のサポート、食事や排泄の介助といった、身体機能の低下を補うケアが主流だったのです。

しかし、近年では認知症介護に重点が移りつつあります。
なぜこのような変化が起こったのでしょうか?
本記事では、その背景と今後の介護の在り方について考えてみたいと思います。

身体介護から認知症介護へシフトした理由
介護の中心が身体介護から認知症介護へと変化した理由はいくつかあります。

  1. 高齢者の増加と寿命の延び
    日本は世界でも有数の長寿国になり、平均寿命が80歳を超えました。
    長生きすること自体は喜ばしいことですが、それに伴い、加齢による認知機能の低下が避けられなくなっています。

また、かつての高齢者のイメージは「腰が曲がり、杖をついて歩く」というものでしたが、今の高齢者はより健康で活動的です。
その一方で、長寿による脳の変化が原因で、認知症の発症率が上昇しています。

  1. 生活習慣の変化
    かつての主要な介護の原因は脳血管障害(脳卒中など)でした。
    脳卒中を発症すると、麻痺が残り、歩行や排泄の介助が必要になるため、身体介護が中心となっていました。

しかし、近年は血圧管理や食生活の改善により、脳血管障害が減少しました。
その結果、脳血管性認知症は減少し、代わりにアルツハイマー型認知症が増加しています。

アルツハイマー型認知症は、身体機能は比較的保たれるものの、記憶障害や判断力の低下が進むため、従来の身体介護とは異なる対応が必要になります。

  1. 「寝たきり」の高齢者が減った
    一昔前は、介護が必要な状態=「寝たきり」と考えられていました。
    しかし、血圧管理や骨密度の維持などの健康施策により、長く自立した生活を送れる人が増えてきました。

デンマークでは「寝たきりゼロ」を目指す政策がありましたが、日本でもその傾向が見られます。
その結果、「介護=身体介護」という考え方が変わり、認知症介護の重要性が増してきたのです。

認知症介護の重要性の高まり


では、認知症介護が増えたことで、現場ではどのような変化があったのでしょうか?

  1. 介護施設の在り方の変化
    かつての介護施設は、集団ケアを前提とした4人部屋が主流でした。
    しかし、認知症の人にとって、環境の変化は大きなストレスになります。

そのため、現在は「ユニットケア」が主流になり、個室化や少人数ケアが進んでいます。
また、認知症の方の人権を尊重する視点が強くなり、グループホームのような施設形態も増えてきました。

  1. 認知症介護の技術が進化
    認知症の介護には、単なる身体介助だけでなく、BPSD(行動・心理症状)への対応が求められます。
    そのため、介護の現場では、以下のような技術が導入されてきました。

回想法(過去の話をすることで安心感を得る)
音楽療法(リラックスや感情表現を促す)
見守りシステム(徘徊対策や夜間の安全管理)
認知症の症状は一人ひとり異なるため、個別対応の重要性が増しています。

  1. 介護におけるAIの活用
    認知症介護は、個々の状態に合わせた対応が必要なため、経験や知識が求められます。
    そのため、AIを活用した認知症介護の支援が進んでいます。

個人のケアデータを分析し、最適な介護プランを作成
介護職員の負担を軽減し、より専門的なケアを提供
認知症予防プログラムの開発
AIの活用により、より質の高い認知症介護」が可能になってきています。

これから、ここから
日本の介護は、身体介護中心から認知症介護へとシフトしてきました。

その背景には、
✔ 高齢者の増加と寿命の延長
✔ 生活習慣の変化による認知症の増加
✔ 寝たきり高齢者の減少
✔ 認知症介護の技術進化と施設の変化
✔ AIやテクノロジーの活用
といった要因があります。

これからの介護では、身体介護だけでなく、認知症を理解し、より柔軟な対応が求められる時代になっています。
私たちも、この変化を受け止め、より良い介護のあり方を考えていくことが大切です。

今後も、認知症介護の未来について発信していきますので、ぜひ一緒に考えていきましょう!


↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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