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【介護選び】後見制度は物語

【末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

後見制度は物語――介護選びと法律のつながり

今回は「介護選びと後見制度は物語」というテーマで、
後見制度について、どのくらいご存じでしょうか?
介護に関わる法律の一つであり、認知症や判断能力が低下した方々の権利を守る仕組みとして設けられています。

先日、私が会長を務める日本ウエルエージング協会の司法書士の勝理事とともに、中国からのご来客をお迎えしました。
弁護士の方々が3名、日本の後見制度について学ぶためにお越しになりました。介護にも関わる法的な制度を学びたいということで、面談を行いました。

日本の後見制度とは?

後見制度には、大きく分けて「法定後見」と「任意後見」の二つがあります。
「任意後見」とは、本人がまだ認知症になる前に、自ら信頼できる後見人を指定しておく制度です。
これに対し、「法定後見」は、すでに認知症などにより判断能力が低下してしまった場合、家庭裁判所が後見人を指定する仕組みです。これは、本人の財産管理や契約手続きを適切に進めるために必要な制度です。

この制度の目的は、家族間のトラブルを未然に防ぎ、高齢者の権利を守ることにあります。特に介護が必要になったとき、または認知症が進行したときに、どのように家族がサポートできるのか、どのように本人の意思を尊重するのかが重要になります。

家族の関係性と後見制度

私たちは、常に家族とともに生きています。若いころは自立して生活し、子ども時代は親に育てられるものですが、高齢期になると再び家族の支えが必要になることが多くなります。
社会保障制度や介護保険制度があったとしても、家族との関係性を見直すことが必要な時期がやってきます。

家族の関係性は、単に老後になってから築かれるものではなく、長い人生の中で少しずつ形成されていきます。そして、認知症や介護が必要になったとき、家族がどのように支えていくのか、または家族の判断を誰が引き継ぐのかという仕組みが後見制度なのです。

日本と中国の法制度の違い

今回の中国の弁護士の方々との対話の中で印象的だったのは、紹介者である中国の女性の方が通訳をしながら、家族の介護について非常に共感していたことです。
彼女の親も介護を受けており、どのように家族として支えていくべきか、深く考えている様子でした。その姿を見たとき、日本も中国も家族の絆や介護への想いは共通しているのだと実感しました。

中国では、一人っ子政策の影響もあり、現在40代の世代が親の介護を担うケースが増えています。
日本より平均寿命が7年ほど短い中国では、老いと介護の問題が日本よりも早く訪れる可能性があります。

日本では25年前に介護保険制度とともに後見制度が整備されましたが、中国ではまだこの制度が確立されていません。
そのため、中国の弁護士の方々は、今後どのような法整備が必要なのかを模索し、日本の経験を参考にしようと熱心に話を聞いていました。

法律だけでは解決できない「物語」

後見制度は単なる法律ではなく、「物語」とも言えるものです。親の希望を引き継ぎ、家族がどのように支えていくのか、その物語の延長線上にある制度なのです。
私たちが生まれて成長し、親に育てられた記憶があるように、老後の親をどう支えるのかもまた、一つのストーリーです。

しかし、家族間でトラブルが起きることもあります。これは日本だけでなく、中国をはじめとする世界中の国々で見られる課題です。
親を思う気持ち、子どもを大切に思う気持ちは、どの国でも共通しているはずです。
だからこそ、介護や後見制度は重要であり、親の権利を守る制度として機能しなければなりません。

これから、ここから

後見制度は、法律の視点だけでなく、家族の関係や人生の流れの中で考えるべきものです。日本では、介護保険制度と同時に後見制度が整備され、高齢者の権利を守るための仕組みができています。
中国や他の国々でも、このような制度の必要性が高まりつつあります。

介護は単なるサービスではなく、家族の物語の一部です。
その物語を支え、親の希望を尊重しながら最適な選択をするために、後見制度を理解し、活用することが大切です。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
良い一日をお過ごしください。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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