MENU

【介護選び】始終、対人支援

【末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

介護は始めから終わりまで対人支援
今回のテーマは「介護は始めから終わりまで対人支援」です。

私は普段「対人支援」という言葉をあまり使いません。しかし、おうちデイ新聞発行責任者の田村さんから「介護は対人支援ですよね」と言われて、「確かに、その一言で言い表せる」と気づきました。そこから、今回のテーマとして改めて考えてみることにしました。

介護とは、言葉を交わし、相手を理解し、支え合うこと。その根本には「対人支援」があります。認知症のケアにおいても、対応策のすべてが対人支援に基づいています。

介護は「対人支援選び」


「介護選び」という言葉をよく耳にしますが、実際には「対人支援選び」と言ったほうが適切かもしれません。

例えば、昔は「介護」というより「介助(かいじょ)」という言葉がよく使われていました。排泄介護ではなく「排泄介助」、入浴介護ではなく「入浴介助」など、支援というよりも動作を中心にした言葉でした。

しかし、認知症に関しては「認知症介助」という表現は使いません。「認知症介護(ケア)」と言うのが一般的です。この違いが示すように、認知症の介護には「対人支援」の要素がより強く求められるのです。

介護の本質は、「その人がどんな人生を歩んできたのか」「どんな希望を持っているのか」「今どんな心身の状態なのか」を考えながら支援することです。そのため、介護は単なる技術ではなく、対話によって築かれるものなのです。

介護のすべては「対人支援」
現在、私は認知症介護の教育プログラムを作成しています。その中で、認知症の中核症状やBPSD(行動・心理症状)の対応策を細かく整理しています。

しかし、どんなに分類しても、結局のところすべての対応策は「対人支援」に行き着きます。

認知症の方には、それぞれの人生があります。歩んできた道のり、家族の想い、年齢の違い——65歳から100歳を超える方まで、ひとくくりに「高齢者」として見るのではなく、一人ひとりの個性を理解することが大切です。

そして、その方々への介護とは、「今どんな状態なのか?」「どんな接し方が最適か?」を考えながら支援することです。

「個別介護」と「人間らしい介護」
どのような介護の場面でも、重要になるのは「個別介護」、つまり一人ひとりに合わせた支援です。

制度的な視点、医学的な視点、過去の経験——どれも大切ですが、私が重視したいのは「人間らしいかどうか」です。その人にとって自然な関わり方になっているかどうかが問われます。

さらに、私が目指すのは「感動する介護」です。
介護が単なる作業ではなく、人と人が関わることで温かい気持ちが生まれるような支援。そうした介護が実現できているかどうかを、常に見つめ直すことが重要です。

介護の本質は「対話(ダイアログ)」


介護において欠かせないのが「対話」です。
対話とは、単なる会話ではなく、互いの意見を尊重し、理解を深め合うコミュニケーションのことを指します。

この「対話(ダイアログ)」という考え方は、精神疾患を抱える方々への支援としても実践され、成果を上げています。例えば、統合失調症の方へのアプローチとしても使われています。

重要なのは、「本人を抜きにして支援を語らない」ことです。

介護の場では、私たちはつい「ご家族との話し合い」や「ケアプランの作成」に目を向けがちです。しかし、最も大切なのは「ご本人の声を聞くこと」。それが本来の「対話」のあり方なのです。

「対話」が生み出す介護の変化
私は、過去に介護施設の環境改善を進めるプロジェクトに取り組みました。その際、京都大学の研究者と協力し、入居者の方々と直接話しながら施設のレイアウトを変えていきました。

例えば、テーブルの配置を変える
ダイニングスペースを区切る
花を飾る
スタッフと入居者の座る位置を見直す
こうした工夫を積み重ねた結果、驚くほど介護の質が向上しました。何よりも変わったのは「会話の質」でした。

職員の接し方が変わり、入居者の表情が変わり、家族との関係が深まる。そこに生まれたのは、まさに「感動する介護」でした。

この経験から、私は改めて「対話の力」を実感しました。介護とは、単なる作業ではなく、人と人が向き合うことで生まれるものなのです。

「対人支援」とは何か?
介護の本質は、「対人支援」です。

言葉を交わし、心を通わせること
その人の人生を尊重すること
感動を生む介護を目指すこと
「対話(ダイアログ)」を取り入れ、ご本人の気持ちを中心にしたケアを考えることで、より良い介護が実現できます。

「介護選び」とは、単に施設を選ぶことではありません。
どのような「対人支援」を選ぶのか——その視点を持つことが大切なのです。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんの介護の選択が、より良いものとなりますように。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

Let's share this post !

Author of this article

Comments

To comment

Please Login to Comment.

TOC