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【尊厳Well-Kaigo】“中扉”をつくるという挑戦

【末尾に英語、中国語、タイ語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

〜三扉(さんぴ)モデルから広がる尊厳ある介護の流れ〜

雨の日に思うこと
おはようございます。今日も「尊厳Well-Kaigo」の視点から、介護について語ります。天気予報ではこれから雨。近所の足立区花火大会も雨模様で開催が発表され雨対策をしてくださいと告知がありました。
でも、そんな日だからこそ、日常を少し立ち止まって考える時間が生まれるのかもしれません。

介護の流れを「三つの扉」で捉える
尊厳Well-Kaigoでは、介護の流れを「三扉モデル」として構成しています。

入口:認知症介護
中扉:聴ける介護
出口:看取り介護

これまで私は、入口と出口を定義する中で、“中”の存在について深く考えてきました。そこに「中扉=聴く介護」が必要なのではないかと感じたのです。

八方塞がりから、八方開きへ
介護の現場には「八方塞がり」という言葉が当てはまる場面が多々あります。

入れない認知症の初期支援が届かない
出られない出口である看取りの支援が整っていない
関われない家族や地域との接点が少ない
育てられない介護士の成長が止まってしまう
語れない現場の声が上に届かない
変えられない:制度や現場の仕組みが変えにくい
選べない本人や家族が選択できない
支えられないチームや地域の支援が不十分
この八つの閉塞感を乗り越えるために、「八方開きの介護」という考え方を提案しています。ですが、そのためには“中扉”がどうしても必要なのです

中扉とは何か?それは「聴くこと」


語る、教える、支える。これらすべての前提には“聴くこと”があると私は考えます。
最近読んだ『リッスン』という書籍の影響もあり、「聴く」という行為そのものが介護の土台であると再認識しました。

聞かれたことのない人は、語ることもできません。
受け止めてもらえない人は、選ぶことも、変わることも難しいのです。
だからこそ、介護の中扉には「聴く介護」を据えたいと思いました。

聴ける介護は、自分との対話でもある
介護現場で本当に相手の声を“聴いて”いるでしょうか?
問いかけるように語りながら、私は同時に自分自身にも問いかけているような感覚になります。
話すことはできても、聴くことは案外難しい。特に非言語の領域になると、表情や沈黙の裏にある本音を汲み取る必要があります。

三扉から八方開きへ—構造としてのメソッド
この「三扉モデル」は、介護における“流れ”をシステムとして再設計する土台です。

認知症介護(入口)
聴く介護(中扉)
看取り介護(出口)

この3つの扉を開くことで、八方の扉(選べる、変えられる…)が連動して開かれていく——そんな教育カリキュラムや事業計画の骨格を描いています。

答えをつくるのではなく、“扉”をひらく
中国やマレーシアなどの海外パートナーから「日本の介護の答えが知りたい」と聞かれることがあります。
けれど私たちが提供できるのは「答え」ではなく、「答えへ続く扉」です。
その扉を開いていく旅路こそが、尊厳ある介護なのだと思います。

聴く介護が未来をつくる
「聴けますか?」
この問いを、中扉として世界の介護に問いかけていきたいと思います。

仲間の声、家族の声、そして高齢者本人の声。
それを“聴く力”があるかどうかが、介護の本質を分ける鍵です。
そして私たち自身も、AIの力を借りながら自分の考えを聞き、言葉を整え、伝えるための「聴く相手」を必要としているのだと感じています。

これから、ここから——東を見よ、太陽の方へ
「ルックイースト」、東を見よという言葉を、マレーシアの皆さんと共有しています。
その東には、太陽の光があります。
扉をひとつずつ開きながら、太陽のような温かさと希望を、介護の現場に届けていきたい。
そんな思いを込めて、今日もこの番組をお届けしました。
良い一日をお過ごしください。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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