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【尊厳Well-Kaigo】介護の教育方法はこれだった──三歩法

【多言語ブログ/末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
【多语言博客/文末附有中文、泰文和英文翻译内容】
【บล็อกหลายภาษา/มีคำแปลภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษอยู่ท้ายบทความ】
【Multilingual Blog / Translations in Chinese, Thai, and English are included at the end of the article】


朝の隅田川から考える介護教育
今朝のウエルエイジング・アワーは、隅田川沿いのウォーキングラジオからお届けします。風が強く、時折マイクに風切り音が入ってしまうかもしれませんが、それもまた今朝の情景です。
朝日が昇る時間は少しずつ遅くなり、起きるときは薄暗いことも増えてきました。その分、準備を終えて歩き出すころには、セロトニンを浴びながらゆっくりと太陽の光を感じられる時間になっています。

今日は「尊厳ある介護をどう教育として伝えるか」をテーマに、私が長年の実践から整理した三歩法(さんぽほう)についてお話しします。

振り返りから生まれた「三歩法」


これまで国内外で多くの介護教育を行ってきました。
特に日本の介護を海外に伝える機会が増え、その方法を見直す中で、「ああ、自分は自然とこの三つの段階を踏んできたのだ」と気づきました。
この三歩法は、単なる研修の手順ではなく、「知識の習得」から「応用」、そして「実践・展開」へとつなぐ学びの流れです。

オンラインとリアル、両方の強みを活かす
近年、コロナ禍をきっかけにオンライン研修が一気に普及しました。ZoomやGoogle Meet、中国ではテンセントVooVのようなツールが日常的に使われています。
移動の負担がなく、海外ともつながれる便利さは何物にも代えがたいものです。しかし同時に、リアル研修の「空間を共有する力」や「場の空気から学ぶ要素」も捨てがたい価値があります。
私は、このオンラインとリアルを組み合わせた教育法こそが、これからの介護教育の形だと考えています。

三歩法の第一歩:座学で基礎を固める
第一歩は座学(基礎編)です。
パワーポイントやテキストを使い、認知症の種類、中核症状やBPSD(行動・心理症状)、医療と介護の関係、介護保険制度などの知識を学びます。
オンラインでもリアルでも実施可能ですが、大切なのは「基礎をしっかり理解すること」。知識の土台がなければ応用はできません。

三歩法の第二歩:事例検討で応用力を養う
第二歩は事例検討(応用編)です。
介護は一人ひとりの状況や背景が異なり、教科書通りにはいかないことが多々あります。
例えば、同じ対応で笑顔になった方もいれば、怒り出す方もいる。あるいはベテラン職員ならうまくいくことが、新人ではうまくいかない場合もあります。
ここで重要なのは、多様なケースを共有し、なぜうまくいったのか、なぜうまくいかなかったのかを分析することです。これにより、現場に即した応用力が身につきます。

三歩法の第三歩:実地研修で展開する
第三歩は実地研修(展開編)です。

OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の形で現場に入り、実際に介護を行いながら指導します。日本で学んだ方法を中国やマレーシアの現場に展開したり、逆に海外から日本に研修生を受け入れることもあります。
実際に手を動かしてみることで、机上では得られない感覚や判断力が養われます。

三歩法の強み:短期間で経験値を積む
従来、現場で5年かけて学んできた経験も、この三歩法を通じて事例を体系的に共有すれば、1〜2年で同等の応用力が身につく可能性があります。
特に海外の介護人材育成では、日本の方法をそのまま移すのではなく、相手国の制度や文化に合わせて展開する作業が欠かせません。そこにもこの三歩法が有効です。

三歩法はレベル別に応用できる
この三歩法は、新人研修からリーダー研修、教育者研修まで、レベルを変えて展開できます。

新人向け:基礎を確実に理解する座学中心
中堅・リーダー向け:事例検討を重視し、応用力を養う
教育者向け:三歩法そのものを教える立場を育成

現場の感覚頼みで行ってきた教育を、システム化して再現性を持たせることが、日本の介護を海外に伝える上でも必須です。

日本式介護を海外へ


世界にはスウェーデンのバリデーションやフランス発のユマニチュードなど、多くのメソッドがあります。その中で求められているのは「日本式」です。
私がまとめた「尊厳ある介護(尊厳Well-Kaigo)」は、この三歩法を通して海外に伝えることで、短期間での人材育成と質の向上を実現できます。

これから、ここから
現在、中国やマレーシア、タイとの連携で、この三歩法を基盤にしたオンラインとリアルのハイブリッド教育を進めています。
テキスト・動画・音声教材を多言語化し、事例を豊富に共有しながら、実地研修で現場に即したスキルを育てていきます。
この流れが、国内外の介護力を底上げし、最終的には日本の高齢社会を支える力になると信じています。

↓↓↓詳細は音声配信Podcastから「ながら聴取」をしてください。

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