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【尊厳Well-Kaigo】嫌な匂いのない介護をめざす理由2

【多言語ブログ/末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
【多语言博客/文末附有中文、泰文和英文翻译内容】
【บล็อกหลายภาษา/มีคำแปลภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษอยู่ท้ายบทความ】
【Multilingual Blog / Translations in Chinese, Thai, and English are included at the end of the article】


今日も隅田川沿いから「ウエルエイジング・アワー」朝のウォーキングラジオをお届けします。

今朝は風がなく、川面は穏やかでしたが、空気の流れが止まっているせいか、川から少し嫌な匂いを感じました。どんなに美しい風景でも、このような匂いが漂うと気分は下がります。
この体験から、今日は「嫌な匂いのない介護をめざす理由」について考えてみたいと思います。

嫌な匂いがもたらす不快感と介護現場


介護の現場でよく話題に上がる嫌な匂いといえば、便や尿、体臭、口臭です。
便や尿は適切に処理すれば消えますが、体臭や口臭はその人がいる限り消えません。皮膚や口腔内に由来する匂いは、日々の清潔保持や口腔ケアの質によって大きく変わります。

嫌な匂いの原因は

発生源(便・尿・体臭・口臭)
蓄積(処理や清掃が不十分な状態)
拡散条件(換気不足など)
の3要素が重なって生まれます。
個別介護が匂い対策を変えた
かつての集団介護では、多人数が同じ空間に集まるため匂いが蓄積・拡散しやすく、設備面での対策が重視されていました。排泄物処理室や脱臭装置、オゾン発生器の導入が当たり前の時代もあったのです。

しかし、ユニット型やグループホームなどの個別介護が普及すると、環境は一変しました。

個室化による匂いの封じ込め
入浴や着替えなど衛生習慣の徹底
口腔介護の充実
こうした取り組みが、発生源や蓄積を抑え、匂いの拡散も減らしました。
匂いが少ない環境は、介護の質の向上を示すバロメーターでもあります。

匂いが脳に与える影響
匂いは五感の中でも最短距離で大脳辺縁系に届き、感情や記憶に直結します。
嫌な匂いは、不快感やストレスを引き起こし、場合によっては意欲低下やBPSD(認知症の行動・心理症状)にも関わる可能性があります。

尊厳ある介護を考えるうえで、「嫌な匂いを発生させない・充満させない」環境づくりは欠かせません。施設でも在宅でも、これは介護の基本だと思います。

科学的な匂い対策の取り組み
匂いはゼロにはできません。だからこそ、発生後の除去も重要です。
市販の消臭スプレーや消臭シーツ、枕カバーなど、優れた製品も増えています。

最近ご縁をいただいた「消臭達人®」という商品は、13種類の悪臭成分を繊維の奥から消臭し、50回洗濯しても効果が続く優れ物です。訪問介護や居宅介護支援事業所を訪問し、この製品を実際に使っているご家庭で効果を確認しました。

利用者の方からは「睡眠の質が上がった」「生活の快適さが違う」という声が寄せられ、匂い対策が生活全体の質向上につながることを実感しました。

「嫌な匂いのない介護」を広げるために


このテーマを広めるには、単に製品を紹介するだけではなく、匂いが健康や認知機能、コミュニケーションに与える影響を科学的に説明する必要があります。

実際、消臭シーツや枕を使って匂いを瞬時に消す実験を行い、その効果を目で見える形で説明すると、納得感が高まります。
これは「小さなこと」のようで、実は介護の尊厳や健康に直結する大きなテーマです。

中国残留孤児との出会い

訪問宅にて(取材協力者の平山正陸様ご夫妻、ケアマネージャー・宿谷さん、消臭達人・徳永さん)


今回の訪問では、もう一つ心に残る出会いがありました。
それは、日本に戻って暮らす中国残留孤児の方のご自宅訪問です。

居宅介護支援事業所と訪問介護のスタッフはほぼ中国人で、日本語と中国語が飛び交う現場でした。介護を受ける方は日本人ですが、中国で育った背景を持ち、日本語よりも中国語が生活の中心です。

この経験から、私たちが中国に介護を伝えるとき、こうした歴史的背景や人と人とのつながりを忘れてはならないと強く感じました。

介護と歴史、そして未来へのつながり
嫌な匂いのない介護を実現することは、単なる快適さの追求ではありません。
それは、尊厳の保持、健康の維持、そして記憶や感情の安定に直結します。

さらに、国境や言語を超えて介護を共有していく過程には、それぞれの人生や歴史が重なります。中国から日本へ、日本から再び中国へ――介護はその橋渡しとなるのです。

これからも、AIや科学的根拠を活用しながら、日本の介護に尊厳を持たせ、「嫌な匂いのない介護」を実現していきたいと思います。
今日も良い一日をお過ごしください。

↓↓↓詳細は音声配信Podcastから「ながら聴取」をしてください。

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