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【尊厳Well-Kaigo】脳内伝達物質を活かす介護

【多言語ブログ/末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
【多语言博客/文末附有中文、泰文和英文翻译内容】
【บล็อกหลายภาษา/มีคำแปลภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษอยู่ท้ายบทความ】
【Multilingual Blog / Translations in Chinese, Thai, and English are included at the end of the article】


〜ドーパミン・セロトニン・オキシトシンで“その人らしさ”を支える〜

ウエルエイジング・アワー対談版
(対談者)田村武晴/日本ウエルエージング協会理事・おうちデイ新聞発行責任者

脳から介護を考えるという視点
おはようございます。今日もウエル・エイジング・ラジオのウォーキング放送からスタートします。
今回のテーマは「脳内伝達物質と介護」。

ドーパミン・セロトニン・オキシトシンという3つの神経伝達物質に注目し、介護や認知症ケアとどう結びつけるかを考えていきます。

ドーパミン:やる気と達成感をつくる
ドーパミンは「快楽物質」として知られ、やる気や達成感と密接に関係しています。
たとえば小さな目標を達成したとき──「朝起きた」「顔を洗った」「ご飯を食べた」などの日常行動でも、ドーパミンは分泌されます。
これを意識することで、介護現場でもご利用者の意欲を引き出す支援が可能になります。

また、「言葉一つ」でドーパミンは生まれることもあれば、逆に傷つけて消えてしまうこともあります。だからこそ、介護者自身の言葉づかいや関わり方に科学的な視点を持つことが大切なのです。

セロトニン:安心と安定を支える“幸せホルモン”
セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、心の安定や睡眠リズムを整える働きがあります。
セロトニンが分泌されやすい行動には、大きく分けて2つの特徴があります。

朝日を浴びること

一定のリズムで体を動かすこと(歩く・噛む・呼吸など)

朝の散歩はこの2つを同時に満たす最高の方法です。
介護現場では、たとえ外に出られなくても「朝日を浴びる環境づくり」が重要です。ベッドサイドで日光が差し込む工夫や、室内での軽い運動など、セロトニンを意識した環境整備がご本人の“今日を始める力”につながります。

オキシトシン:信頼と絆を生む“愛情ホルモン”
3つ目のオキシトシンは、「つながり」を生むホルモンです。
肌と肌のふれあい、目を合わせての会話、やさしい声かけ——これらの行動がオキシトシンを分泌させ、安心感や信頼を築きます。

介護でよく行う「背中にそっと触れてから移乗する」「手を握る」などの動作は、ただの技術ではなく、愛情を伝える行為なのです。
また、同じ釜の飯を食べる・一緒に笑う・一緒に過ごすといった日常の中にも、オキシトシンを生む場面がたくさんあります。

認知症ケアに“脳科学”を活かす
認知症は「脳の病」であり、その理解には脳内物質の働きを知ることが欠かせません。
非薬物療法としてのアプローチ、たとえば「ナラティブ朗読法」や「歩行リズム法」も、この3つの物質の働きと結びつけて整理できます。

・ドーパミン → 小さな成功体験を積む
・セロトニン → 朝の過ごし方や生活リズムを整える
・オキシトシン → 他者との関係性を育む

これらを「感覚」や「経験則」ではなく、科学的な根拠として明示することが、海外への研修提供時にも大きな意味を持ちます。

介護者の脳も変わる
このメソッドの面白いところは、「ご本人だけでなく、介護者自身の脳にも変化がある」という点です。
朝日を浴びて活動し、意識的にふれあい、声をかけることで、介護者の脳内にもドーパミンやセロトニンが放出されるのです。
だからこそ、「辛い」「大変」といった感覚が減り、「やりがいがある」「誇りに思う」といった前向きな気持ちが自然と芽生えます。

これから、ここから:実践につなげるために
この3つのホルモンを使った視点は、単なる「講義」ではなく、現場で再現可能な実践プログラムとして構築することが大切です。
「いい話を聞いた」で終わるのではなく、
「体験できる」「現場で再現できる」「日常に組み込める」
——そんな認証プログラムとして展開していきたいと考えています。

たとえば、日々の業務の中で
「あ、今の言葉はドーパミン出たかな?」
「この朝のケアはセロトニンに結びつくかな?」
「ふれあいの中にオキシトシンがあるかな?」
といった視点を持つだけで、介護は変わります。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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