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【尊厳Well-Kaigo】Well AgingとWell Kaigo、「尊厳」を見つめ直す

【末尾に英語、中国語、タイ語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.


朝の公園で、尊厳を語る
おはようございます。
今日は隅田川沿いの公園から、朝のウォーキングラジオ「ウエルエイジングアワー」をお届けしています。
近所のご夫婦が「おはようございます」と声をかけてくださる、この穏やかな時間に、
改めて「Well Aging」と「Well Kaigo」、そして「尊厳」という言葉の意味を見つめ直してみたいと思います。

日本式介護とは何か?
最近、「日本式介護とは何ですか?」と海外の方から尋ねられることが増えました。
そのたびに「日本式って何だろう?」と、自分自身に問い直す日々です。
実は、制度としての「日本式介護」というものは存在しないのかもしれません。
だからこそ、私たちが実践してきたことを「私的日本式介護」として言語化し、伝える努力をしています。

「Well」の意味を深く掘る


「Well Aging」や「Well Kaigo」の「Well」という言葉には、「良い状態」や「健康的」という意味があります。
介護を「Well Care」と言わずに「Well Kaigo」としたのは、
日本語の「介護」という響きを活かしながら、新たな価値を加えたかったからです。

さらに、「Well」には世界的に使われる「Well-being(ウェルビーイング)」という言葉もあります。「being(存在)」が「Well(良好)」であること。
それはまさに「尊厳」と深くつながっていると感じています。

尊厳という言葉の力
「尊厳」は英語では「Dignity」と訳されますが、日本語でのニュアンスとは少し違います。「Dignity」には格式や威厳といった印象がありますが、
私が考える「尊厳」はもっと日常的で、「その人らしく生きること」を指しています。

介護の現場でこの「尊厳」が失われたとき、不適切なケアや虐待の問題が生まれます。逆に、尊厳を守る介護こそが、私たちの目指すべき「日本式介護」なのです。

法律に根ざす「尊厳ある介護」
実はこの「尊厳」という概念は、日本の「老人福祉法」にしっかりと明記されています。
「高齢者の尊厳を守ること」がその目的とされ、それに基づいて介護保険制度が設計されているのです。
介護保険法そのものには「尊厳」という文言はありませんが、基盤となる老人福祉法がそれを支えているという点が重要です。

尊厳なき介護は不適切ケア
私たちが気をつけなければならないのは、「身体拘束」や「不適切なケア」、そして「虐待」といった問題です。
これらはいずれも、「尊厳を欠いた介護」であると考えています。
尊厳を軸に据えたケアを実践することが、法的にも、倫理的にも求められているのです。

自立支援と尊厳の交差点
さらにもう一つの大きなテーマが「自立支援」です。
これは「歩ける・走れる」という身体的なことだけでなく、「介護が必要になっても、自分らしく生きられる」という精神的な側面を含みます。
認知症になっても、寝たきりになっても、「その人らしさ」を失わないための支援。
それが尊厳と自立の交差点にあるのです。

海外との対話と仕組みづくり


今、中国やマレーシア、タイの関係者とも「日本式介護」について話し合いを始めています。
私が伝えたいのは、日本の制度やテクニックだけではなく、「尊厳ある介護」という理念をどう築き、どうチームで実践し、どう継承してきたか、という物語です。

それを整理して、一つの「仕組み」として整備し、AIやICTといった最新技術と掛け合わせて、新しい未来の介護を作っていく。
これが「Well Aging × Well Kaigo × 尊厳」というモデルの展望です。

技術ではなく理念から始める
介護においては技術ももちろん必要ですが、それ以上に「理念」がなければ技術は空回りします。まず理念を定めること。
そしてそれを支える技術、教育、経営が続いてくる。
私はその順番こそが、これからの介護にとってもっとも大切な道筋だと思っています。

これから、ここから:尊厳は未来をつくる「問い」
尊厳という言葉は、古くて新しい問いです。
制度やサービスのあり方、介護現場の姿勢、そして生きることそのものを問い直す力を持っています。
だからこそ、「尊厳ある介護」を軸に、日本発の新しい介護のかたちを、これからも世界に向けて提案していきたいと考えています。

ご一緒にこの歩みを続けてくださる皆さまに、心より感謝を申し上げます。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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