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【Well-Kaigo】マレーシアで認知症介護教育がスタートしました

【末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

ウエルエイジング・アワー対談版
(対談者)田村武晴/日本ウエルエージング協会理事・おうちデイ新聞発行責任者

今回はとても大切なお知らせがあります。
2025年4月21日、大阪・関西万博のマレーシアパビリオンにて、日本ウエルエイジング協会は、マレーシアの教育機関型NPOとともに、「認知症介護教育」の導入に関する調印式を行いました。
これはマレーシア政府の立ち会いのもとで行われた、歴史的な第一歩です。

この日の出来事を、当日同席した田村武晴さんとともに振り返りました。

万博という国際舞台での調印式
調印式は、まるでテレビ局の収録のように緊張感とスピード感を伴って進行されました。限られた時間の中でのリハーサル、進行のタイミング、握手や記念撮影の段取りなど、国際イベントならではの厳密なスケジュールに驚かされました。

マレーシア代表団の統率力と段取りの良さも印象的でした。その背景には、彼らの本気度が感じられました。

マレーシアが「東を見る」理由
マレーシアでは以前から「Look East(東方政策)」という考え方があり、日本から学ぼうという動きがあります。今回、介護、特に認知症介護の分野でその精神が再び息づきました。

マレーシアの高齢化率は現在10%ほど。日本の35年前と近い状況です。
しかし、その若い国がいま、認知症というテーマに真正面から向き合おうとしています。
なぜなら、認知症を抱える家族の苦悩は万国共通であり、社会的・経済的インパクトも無視できないものだからです。

認知症から始める介護教育の意味
「なぜ、今、認知症教育から始めるのか?」

それは、認知症に直面した時の家族の混乱や苦しみが、あまりにも大きいからです。
マレーシア側の代表者も、自身の家族に認知症があった経験から、今回のプロジェクトに強い思いを持って参加されています。

日本でも、認知症への取り組みは個人の「気づき」から始まりました。
「見捨てない」「諦めない」という人々の意志が、制度や教育へと広がってきたのです。

教育が国を変える力
私たちが提供した「Well-Kaigo 認知症介護の教科書」も、マレーシア側に深い共感を持って受け止められました。
言語を超えた“魂=ソウル”の共有があったと感じます。

マレーシアでは、フロアごとに国籍で区切られた老人ホームが存在するなど、多民族国家ならではの課題もあります。そんな中で、国として初めて認知症教育に舵を切る決断は、まさに社会変革のスタートです。

これから、ここから、提案型で伴走していきます
今回の調印式は「本契約に向けた第一歩」です。
正式なスタートは2025年6〜7月を予定しています。私たちとしては、何かを「してもらう」よりも、日本での経験を「提案する」形でマレーシアの取り組みを支えていきたいと考えています。

認知症介護教育が、単なる制度や知識の伝達にとどまらず、人の心を動かし、国の未来を形づくっていく。

その信念を胸に、これからもWell-Kaigoの取り組みを世界に広げてまいります。


↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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