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【介護選び】過去と親は変えられる!

【末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

【介護選び】過去と親は変えられる!/「受援力」セミナーを振り返って
3月9日、日本ウェルエイジング協会主催で「受援力」出版記念ウェル・エイジング・セミナーを開催しました。

このセミナーのファシリテーターを務めてくださった「おうちデイ新聞」発行責任者であり日本ウエルエージング協会の田村武晴理事の進行とファシリティトが見事で、町亞聖理事の伝えたいことがよく理解できたと思います。

今回のセミナーは、リアル会場とZoomのハイブリッド形式で行われ、同じく日本ウエルエージング協会の町亞聖理事が「受援力」について語りました。
私が特に印象に残ったのは、「過去と親は変えられない」という町さんの言葉です。しかし、それを聞いて私が感じたのは、「いや、変えられるのではないか?」ということでした。この考え方について、今日は振り返りました。

過去の出来事は変えられなくても、受け止め方は変わる


親が病気になり、介護が必要になり、やがて亡くなっていく——この現実は変えようがありません。しかし、その出来事に対する「受け止め方」は、時間とともに変わっていくのではないでしょうか。

私自身、町理事の最初の著書『十年介護』を読んだときと、今回の『受援力』を読んだときでは、受け取る印象が違いました。
過去に町理事が語っていた介護の経験と、今の町理事の語り口には変化があります。これは町さんご自身が経験を重ね、社会環境も変わったことによるものだと思います。そして、私自身の受け止め方も変わりました。

10年前の私は、まだ知識も経験も浅く、介護を「知識」として学んでいました。しかし、その後、実際に介護施設を運営し、多くの人と対話し、経験を積むうちに、「介護をどう受け止めるか」が重要なのだと気づきました。

「受援力」とは、支援を受け入れる力
「受援力」という言葉は、もともと災害支援の現場から生まれました。被災者が支援を受けることに対してどのように向き合うか——そこに課題がありました。支援を受けることに対する抵抗や、支援がうまく機能しない場面が多々あったのです。その経験から生まれた「受援力」という言葉が、個人の課題へと応用されるようになりました。

町理事は、介護の経験を通じて、この「受援力」という考え方を深め、最終的に本のタイトルとしても採用されました。そして、町さんが母親を介護していた10年間と、その後の時間の中で、過去の受け止め方が変わったと話していました。

「過去と親は変えられない」とはよく言われますが、実はそうではなく、受け止め方が変わることで、過去も親の存在も、自分の中で変化していくのではないでしょうか。

親を介護することで、自分の人生を振り返る
介護を経験すると、やがて自分自身の人生についても考え始めます。

町理事も、「今度は自分の問題として考えるようになった」と話していました。つまり、親の介護を振り返ることが、次第に「自分が老いたとき、どう生きるか?」という問いへと変わっていくのです。

これは、介護選びにも関わる重要な視点です。親の介護を経験し、親の気持ちに寄り添うことで、自分の未来の姿が見えてきます。自分が介護を受ける側になったとき、どのような支援を求め、どのように生きていくのか。その視点が、介護の選択にも影響を与えるのではないでしょうか。

介護を通じて受け継がれるいのち
介護を経験すると、親との関係だけでなく、いのちの繋がりについても考えるようになります。

親から命を受け継ぎ、自分が生きてきたこと。そして、次の世代へと命を繋いでいくこと。これらは、単に「過去の出来事」として処理するものではなく、現在から未来へと続くものなのです。

町理事は、セミナーの最後に、「受援力は親の振り返りから、自分ごとに変わっていく」と話していました。これは、介護を経験することで、自分自身の老いと向き合い、未来の自分を考えるようになるということです。

介護選びは「未来選び」
親の介護を経験することは、単に親のためではなく、自分自身の未来を考えることでもあります。

親が介護を必要とする状況になることは、決して喜ばしいことではありません。しかし、その状況をどう受け止めるかによって、自分自身の人生にも影響を与えます。

介護の選択肢を考えるとき、今後の自分の生き方をも見据えながら決めることが大切です。過去の出来事を受け止め、親の介護を経験することで、やがて自分自身の未来の選択肢も広がっていくのです。

受援力×支援力=長寿時代の未来へ
「受援力」は、単に支援を受け入れる力ではなく、それによって成長し、未来へ繋げていく力でもあります。そして、それは支援する側の力「支援力」と掛け合わさることで、より豊かな長寿時代を築くことができるのではないでしょうか。

昨日のセミナーを通じて、改めて介護の意味、そして「受援力」の重要性を実感しました。

このテーマについて、今後も考えを深め、発信を続けていきたいと思います。
ぜひ、町亞聖理事の『受援力』を手に取り、皆さんもご自身の介護のあり方について考えてみてください。

それでは、今日も良い一日をお過ごしください!

受援力×支援力=長寿社会の未来【町亞聖出版記念セミナー0309】振り返りダイジェスト版↓↓↓

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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