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【介護選び】看取り介護と医療

(末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております)
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

【介護選び】看取り介護と医療について考える

今回は「看取り介護と医療」をテーマに、介護選びについて考えてみたいと思います。介護選びにおいて最も重要なのは、その施設で最後まで安心して暮らせるかどうかです。
そして、その鍵となるのが「看取り介護」です。

しかし、この看取り介護をしっかり理解し、選ぶことは簡単ではありません。なぜなら、「死」に関わるテーマは長らくタブー視されてきたからです。
しかし現在では、自分の親や自分自身の生き方、そして最期の迎え方をきちんと考え、準備をする時代になりつつあります。これこそが看取り介護の本質だと私は考えています。

看取り介護の制度的背景
看取り介護は2006年に介護保険制度の中で正式に加算要件として認められました。
この制度では、医師が「回復の見込みがない」と判断した場合、看取り介護が始まります。この判断は医師の専門的な診断に基づくもので、「治療を目的とする医療ではなく、穏やかな最期を迎えるためのケア」に移行することを意味します。

医療との連携が重要な理由は、最期の瞬間の判断が医師に委ねられるからです。
例えば、亡くなった後には医師が死亡診断書を発行しますが、これは法律で定められた重要な手続きの一部です。一方で、もし異常な状況下での死亡が疑われた場合には、警察が介入する可能性があります。これを避けるためにも、看取り介護の計画と医師との連携が非常に重要になります。

医療と介護の連携がもたらす安心


看取り介護を行うには、施設内での医療スタッフや看護師との緊密な連携が不可欠です。施設では、入居者の体調や状態を日常的に観察し、その情報を介護士から看護師へ、看護師から医師に提供します。
在宅介護の場合には、家族あるいは在宅看護、在宅介護との連携のもと医師への報告を行う役割を担います。
こうした情報をもとに、医師が「回復の見込みがない」と判断し、看取り介護のプランを作成していきます。

また、食事が取れなくなる、飲み込みが困難になるといった状況も看取り介護の重要なステージの一つです。この段階では、経管栄養や吸引などの医療的なケアが必要となる場合があります。施設ではこれらのケアを提供できる体制を整えることが求められます。

看取り介護を選ぶ際のポイント
看取り介護を選ぶ際には、以下のポイントに注目することが大切です。

医療との連携がしっかりしているか?
看取り介護では、医師の判断と看護師のサポートが不可欠です。そのため、医療との連携体制が整っている施設を選ぶことが重要です。

看取り介護の経験が豊富か?
施設によっては看取り介護に対応していない、または経験が少ない場合もあります。事前に施設の実績を確認しましょう。

家族へのサポート体制
看取り介護は家族にとっても精神的に大きな負担がかかる場面です。家族に寄り添ったサポートが提供されているかどうかも確認すべきポイントです。

人生の最期に向き合う準備
看取り介護は、「治らない」という現実を受け入れた上で、穏やかで尊厳のある最期を迎えるためのケアです。
これは決して諦めることではなく、人生の最期をどう生きるかを考えるプロセスでもあります。
家族全員が一致団結して向き合うことで、その命をしっかりと見守り、つなげていくことができるのです。

看取り介護は単なる介護の一環ではなく、命や人生そのものに向き合う大切なケアです。
介護施設を選ぶ際には、この看取り介護についてしっかりと理解し、判断することをおすすめします。
そして、家族や介護、看護、医師との多職種連携を通じて、納得のいく介護プランを選び取ることが重要です。

これから、ここから

看取り介護を理解し、選ぶことは簡単ではありませんが、最後まで安心して暮らせる施設を選ぶためには欠かせない視点です。医療との連携や家族へのサポート体制、施設の経験などをしっかり確認し、後悔のない選択をしてください。その命を次の世代へつなぐための介護選びが、人生の最後を豊かにする鍵となります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
絶対後悔しない介護選びのために

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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