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【介護選び】生活の定義

(末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております)
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

【介護選び】生活の定義とは?
今回は「介護選び」をテーマに、特にその根底にある「生活の定義」について考えてみたいと思います。
このテーマは私自身がこれまで何度も話してきたものですが、改めて深く掘り下げる機会を持ちたいと思います。

介護と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
一般的には、高齢者や障がい者の日常生活を支援するものとして捉えられています。
しかし、私が伝えたい介護の本質は「生活の支援」にあります。
そして、その生活とは一体何なのか。その答えとして、私が大切にしている言葉があります。

生活の定義:「生き続ける努力の営み」


この言葉は、私が独自に考えたものではありません。
かつて富山県で「草刈十字軍」という活動を主導した足立原貫先生が示されたものです。
生活とは、単に日々の行動や習慣を指すのではなく、「生き続けるための努力」という深い意味を持っています。
生きることそのものが努力であり、その営みを続けることが生活の本質だという考え方です。

例えば、朝起きて畳の上で寝返りを打つこと、トイレに行くこと、ご飯を食べること、一つ一つが「生きる営み」なのです。そして、それを支援するのが介護という存在であるべきです。

介護とは「生活の支援」
私自身、介護という言葉には特別なこだわりを持っています。
長年、自分の運営する施設では、介護職員のことを「生活援助員」と呼んできました。
それは、「介護」という言葉が本来持つイメージを変えたいという思いからです。
介護とはただ「助ける」ものではなく、その人が自分らしく生き続けるための「生活の支援」であるべきだと考えています。

例えば、介護施設を選ぶ際、多くの方が設備やサービスの充実度を重視します。しかし、最も大切なのは「生活の場」としてその施設が適しているかどうかです。ある方が私にこう話してくれました。「老人ホームを選ぶ際、生活という視点が抜けていました。でも、小川さんの話を聞いて初めて、親の介護を生活として捉えられるようになりました」と。この言葉に、介護選びの本質が凝縮されているように思います。

Well Beingと生活
現代では「Well Being」という言葉も広く知られるようになりました。
これは「存在するだけで素晴らしい」という考え方です。
年齢を重ねること自体が価値であり、その中で努力をし、営みを続けることが生活なのです。そして、誰もが一人ではなく、支え合いながらその生活を続けていくことが可能です。

介護保険制度もまた「自立支援」を目的としていますが、これは単に身体的な自立を意味するものではありません。むしろ、生活という営みを続けるための支援を行うことが本質です。介護とは、個々の努力を補完し、共にその営みを支える存在であるべきなのです。

介護選びの本質
これから、ここから
介護施設を選ぶ際にぜひ考えていただきたいことがあります。それは、「どのような生活を続けたいか」という視点です。介護は単なるサービスではありません。親御さんや自分自身が「生き続ける努力」をどう支援してもらうか、そのための選択肢なのです。生活には、生理的な欲求を満たすことだけでなく、自己実現や自己超越といった高次の欲求も含まれます。これらを満たすことが、本当の意味での「生活の定義」に繋がるのです。

これからも、介護という言葉の枠を超え、生活を支える支援とは何かを考え続けていきたいと思います。
ぜひ、「生活とは何か」を一度立ち止まって考えてみてください。

以下、参考サイトです。↓↓↓

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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