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介護相談ではなく、”介護の選び方相談”という視点

(末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております)
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end

「介護相談」と「介護の選び方相談」の違いをご存じでしょうか。

多くの方は、介護が必要になったときにケアマネージャーや施設に相談することで解決できると思われるかもしれません。
しかし、実際にはその前段階に「選ぶ」というプロセスが存在します。

介護保険制度が始まって24年、多くのサービスや制度が生まれ、複雑化しています。
在宅介護か施設介護か、どのサービスが適しているのか――それを理解するためには、単なる相談ではなく、「自分に合った介護を選ぶ視点」が必要なのです。

介護選びは「人生の選び方」
介護選びとは、単にサービスを選ぶことではありません。
そこには「自分らしい生き方を続ける」という視点が不可欠です。
年齢を重ねることで身体や脳に変化が生じ、今まで当たり前にできていたことが難しくなる瞬間が訪れます。
その時に「自分らしい生活」を維持するために、どのような介護サービスを選ぶかが重要になってくるのです。

例えば、特別養護老人ホーム(特養)ひとつを取っても、従来型、ユニット型、小規模地域密着型など多くの種類があります。
また、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や小規模多機能型居宅介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護など、選択肢は多数存在します。

地域性と施設の違い
介護サービスは、住んでいる地域や自治体の方針によっても大きく異なります。
例えば、同じ区内であっても、地域包括支援センターが医療法人、社会福祉法人、民間企業のどれに委託されているかによって、提供されるサービスや相談内容に微妙な違いが生じることがあります。

また、地域包括ケアシステムでは、自宅、病院、介護施設が連携しながら高齢者を支えることが理想とされていますが、現実には地域や施設ごとにサービスの充実度にばらつきがあるのが実情です。

情報不足が招く「介護選びの落とし穴」
介護選びにおいて最も難しいのは、「判断するための情報不足と理解力」です。多くの方が初めて介護サービスを利用する際、何を基準に選べばよいのかわからず、最寄りの施設や知名度の高い施設に依存してしまいがちです。

その結果、自分や家族のニーズに完全に合ったサービスを選べず、「なんとなく」で決めてしまうことが少なくありません。そして数年後、「もっと違う選択肢があったのではないか」と後悔するケースも見られます。

介護選びを成功させるポイント
介護選びを成功させるためには、以下の視点が重要です。

現状把握: 自分や家族の身体的・精神的状態を正確に把握する。
情報収集: 利用可能なサービスや施設の情報をしっかり調べる。
地域特性の理解: 自分が住んでいる地域で利用できるサービスの特性を知る。
専門家への相談: ケアマネージャーや施設の相談員に相談する。
将来設計: 長期的な視点でサービスを選ぶ。

介護難民を防ぐために
日本は世界でも有数の高齢化社会であり、多くの介護サービスが存在します。
それでも「介護難民」が発生してしまう背景には、適切な介護選びが行われていない現状があります。

特に終末期ケア(看取り介護)の問題は深刻です。
特養や老人保健施設では終末期対応が不十分な場合があり、病院も早期退院が求められるため、行き場を失うケースが少なくありません。

こうした問題を防ぐためには、早い段階から「どのように生きたいか」「どのような介護を受けたいか」を考え、それに基づいた介護選びを行うことが重要です。

これから、ここから〜介護選びは「人生選び」
介護選びは、単なるサービス選びではなく、「自分や家族の人生の選択」そのものです。
だからこそ、表面的な情報や一時的な利便性だけで判断するのではなく、自分自身の生き方や家族の在り方を見つめ直し、その上で最適な選択をしていく必要があります。

これからも、介護選びのポイントや具体的な方法について深掘りし、仲間と一緒に考えていきたいと思います。
一人ひとりが納得できる介護選びができるよう、サポートしていきます。

詳細は以下のPodcastから「ながら聴取」してください。

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