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【介護選び】経営をみる〜イノベーター探し


(末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております)
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

介護選びで「経営」を見る重要性とイノベーターの存在
本日は「介護選びにおける経営をみる」というテーマでお話をします。
介護事業の経営者や施設の経営状況を知ることが、利用者にとってどれほど重要か、少し掘り下げて考えてみたいと思います。

経営を見るとは?
介護選びでは、サービスの質や施設の清潔さなど、様々なポイントが注目されますが、見落とされがちな要素のひとつが「経営」です。
その施設を誰が運営しているのか?
どのような法人が母体なのか?
経営を見ることは、利用者が安心してサービスを受けるための大切な視点です。

特に重要なのは「施設長」の存在です。
施設長は経営者ではありませんが、経営と現場の橋渡しを担う重要な役割を持っています。
経営者からの期待やプレッシャー、現場スタッフや利用者からの要望や不満を調整する中間職として、施設長の資質が施設の運営に大きく影響します。

増える赤字とその背景


近年、介護事業者の約50%が赤字経営に陥っていると言われています。
その背景には、慢性的な人手不足や地域包括ケアシステムの推進が挙げられます。このシステムは、地域単位で介護を完結させる仕組みで、施設にとって新たな対応を求められる一方で、対応できなければ赤字が増加する原因ともなります。

特に有料老人ホームでは、運営体制が複雑で収支状況が見えにくいことがあります。
例えば、土地や建物は親会社が所有し、運営は子会社が行い、採用はさらに別の関連会社が担当しているケースも少なくありません。そのため、決算書を見ても本当の収支が分からないことが多々あります。

介護経営に必要な視点
介護事業の収支計画を正確に理解するには、キャッシュフローや損益計画の違いを把握することが必要です。例えば、入居者からの預かり金は退去時に返還されるべきものですが、それが施設の運営資金や新規事業への投資に使われているケースもあります。こうした資金計画が不透明だと、経営の健全性を正確に把握することが難しくなります。

また、施設運営の中では、人材の採用や教育も重要なポイントです。現在では外国人労働者を採用する施設が増えていますが、採用後の日本語教育や介護技術の指導、さらには夜勤対応へのステップアップなど、多くの課題を伴います。
これらの教育にかかるコストは経営にとって負担ですが、長期的には「投資」として捉える必要があります。

イノベーターを探す理由
このような複雑な状況下で、介護事業を黒字運営に導けるのは、変化に対応し、新たな価値を創造できる「イノベーター」と呼ばれる経営者たちです。
彼らは単なる現状維持ではなく、積極的に改革を進め、ロボット導入や外国人材活用など、時代の変化に対応した施策を実行しています。

イノベーターたちは、自らのビジョンや取り組みを積極的に語り、それを外部に発信しています。
そのような姿勢が見られる経営者の施設は、結果として黒字を維持し、質の高い介護サービスを提供していることが多いのです。

経営者を見る具体的な方法
では、どうやって施設の経営を見るのでしょうか?一つの方法は、社会福祉法人の「現況報告書」を確認することです。
この報告書には法人の構成や理事会の運営状況などが記載されています。また、ホームページで決算書を公開している法人もありますが、最新の情報がない場合は注意が必要です。さらに、直接施設長や職員に話を聞くことも有効な手段です。

これから、ここから
介護選びは、家族や自分自身の人生設計にも大きく関わる重要な決断です。
時間がない中で、経営まで深く見るのは難しいかもしれませんが、少なくとも施設の評判や公開情報を確認し、信頼できる経営者が運営しているかをチェックすることをお勧めします。

変化を先読みし、時代に即した介護サービスを提供するイノベーターを探し出すことが、安心で質の高い介護選びへの第一歩です。

ぜひ参考にしていただければ幸いです。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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