ウエル・エイジング・アカデミー・イベントのご案内〈ココをクリック〉〉

【介護選び】住宅内事故からはじまる

(末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております)
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

住宅内事故から始まる介護選び ~防ぐためのポイントとは~
本日のテーマは「介護選び」と「住宅内事故」についてです。

介護が必要になるきっかけとして、住宅内事故が大きな要因の一つであることをご存じでしょうか?
例えば、家の中での転倒や転落が原因で骨折し、入院後に介護が必要になるケースは少なくありません。今回は、この住宅内事故について詳しく解説し、どのように予防すればよいのか考えていきます。

住宅内事故が高齢者にもたらす影響
住宅内での事故は、高齢者にとって深刻な影響を及ぼします。
特に転倒や骨折は、その後の生活に大きな変化をもたらします。

例えば、ある方のお母様は自宅の浴室で転倒し、骨折をしてしまいました。
幸いにも命に関わる事故ではありませんでしたが、入院を経て、その後の生活が大きく変わってしまったそうです。

このように、自宅での事故は介護が必要になる「起点」となることが多いのです。しかし、多くの方は「まさか自分が」と考え、事前の対策を怠ってしまいがちです。

では、住宅内事故はどのような場所で発生しやすいのでしょうか?

住宅内で事故が多発する場所
住宅内事故の発生場所として、以下のようなデータがあります。

居室(寝室を含む):45%
階段:18%
台所・食堂:17%
玄関:5.2%
洗面所:2.9%
浴室:2.5%
廊下:2.2%
トイレ:1.5%
特に居室や階段での転倒が圧倒的に多いことがわかります。居室では、カーペットの端やコードにつまずく、立ち上がる際にバランスを崩すといった原因で事故が発生します。また、玄関では段差のつまずきや靴の履き替え時のふらつきが問題となります。浴室は滑りやすく、特に冬場はヒートショックによる転倒のリスクもあります。

住宅内事故を防ぐためにできること
では、これらの事故を未然に防ぐにはどうすればよいのでしょうか?

  1. 住環境の整備
    手すりの設置(階段・トイレ・浴室・玄関)
    滑りにくい床材の使用
    床に物を置かない(コード類の整理、段差解消)
    明るい照明を設置(特に夜間の移動が必要な場所)
  2. 身体機能の維持
    定期的な運動(ウォーキング、ストレッチ、筋力トレーニング)
    バランス能力の強化(片足立ち、体操など)
    適切な靴の選択(滑りにくく、足に合ったもの)
  3. 生活習慣の見直し
    質の高い睡眠を確保(寝室環境の整備)
    トイレの回数を減らす工夫(水分補給の調整)
    認知機能の低下を防ぐ(会話や趣味を増やす)
    特に、靴の選び方は重要です。靴のフィット感が悪いと、つまずきやすくなります。
    また、歩行姿勢も事故防止に関係しています。
    高齢者の方の歩き方を見ると、前傾姿勢になりがちで、つまずきやすい傾向があります。
    日頃から意識して姿勢を正すことが大切です。

介護選びは「事故が起きる前」に考える
介護が必要になる前に、できる限りリスクを減らすことが大切です。
しかし、万が一事故が起きてしまった場合は、早めに対策を講じることが重要です。

「一緒に住んでほしい」と言われた場合、一緒に暮らすのが難しくても、毎日電話をする、週に数回訪問するなど、本人が安心できる方法を考えることも選択肢の一つです。また、介護認定を受けている場合は、ケアマネージャーに相談することで、適切な介護サービスを受けることができます。
訪問介護やデイサービスの利用も、不安を軽減する手段となります。

これから、ここから
住宅内事故は、高齢者の介護が必要になる大きな要因の一つです。
しかし、適切な環境整備や身体機能の維持を心がけることで、リスクを減らすことができます。

介護選びを考える前に、自宅の安全を確保し、安心して暮らせる環境を整えることが重要です。

介護を「選ぶ」前に、「予防」することを意識しながら、ご家族と話し合いをしてみてはいかがでしょうか?

本日もご高覧いただき、ありがとうございました。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントを残すにはログインしてください。