MENU

【尊厳Well-Kaigo】糖尿病×高血圧対策からはじまる介護予防の道

【末尾に英語、中国語、タイ語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

はじめに:介護の「入口」を見直す視点

今日は「糖尿病と高血圧を入り口に考える尊厳介護」というテーマで、介護予防と健康寿命延伸のつながりを整理してみたいと思います。

「介護は突然始まる」と言われることがありますが、実際にはその兆しはもっと早く、生活の中に潜んでいます。



その代表例が、糖尿病と高血圧という生活習慣病です。
この2つは、転倒・脳卒中・認知症・寝たきりなど、介護を必要とする状態への大きな引き金になり得るのです。

「治す」から「支える」へ:介護が担う役割
日本では「治療(Cure)」から「生活支援(Care)」への移行が、この25年で進んできました。
医療が命を救い、介護が人生を支える。その流れの中で、今、介護の立場から「なぜ人は介護状態になるのか?」という問いを深めていくことが重要になっています。

要介護状態は、ある日突然やってくるのではなく、それまでの「生活の蓄積」によって生じる結果とも言えます。
食事、運動、ストレス、人間関係。そうした暮らしの歴史が、やがて身体や認知に変化を与え、介護の入口となっていくのです。

糖尿病と高血圧は「プレ介護」のサイン
介護が始まる前段階として、「プレエイジング」という考え方が注目されています。これは、「老いを意識する前に、自分の生活を見直し、整えていく」という姿勢です。

たとえば50歳。

人生100年時代の折り返し地点であり、親の介護と自身の健康への不安が交差する世代です。
このタイミングで、糖尿病や高血圧の対策を自分ごととして取り組むことは、「尊厳ある老い」への第一歩になります。

フレイル予防からはじまる尊厳介護
最近では「フレイル(虚弱)」という概念も注目されています。身体的・認知的・社会的に少しずつ弱っていく状態で、これを予防することが、介護予防にも直結します。

糖尿病や高血圧は、フレイルのリスクを高める要因。

ここに早期に介入することで、結果として尊厳ある生き方を守ることにもつながります。

日本の経験をアジアに伝える
中国、マレーシア、タイなど、アジア各国も高齢化の波に直面しています。日本が経験してきた「高齢社会の道」を、これから歩む国々にとって、糖尿病や高血圧への介入はまさに今が最適なタイミングです。

これらの国では、健康寿命が60代前半で止まっている場合も多く、平均寿命との差が10年以上開いていることも。つまり、「介護が必要になる時期が早い」という現実があります。

3世代で考える「生活習慣」
糖尿病や高血圧対策は、もはや「個人の問題」ではありません。家族、地域、そして企業が一体となって取り組むべき課題です。50歳の世代が親の介護に直面しつつ、自らの健康も意識する「ダブルターゲット」、さらには子ども世代まで含めた「トリプル世代」の視点が求められています。

食事も運動も、家庭の中で連動していく。そうした環境が、「介護の先延ばし」=「尊厳ある暮らしの継続」につながっていくのです。

健康経営とテクノロジーの力
企業における「健康経営」も、重要なテーマです。従業員の健康を守ることは、企業の責任であり、社会的評価にもつながっています。メタボ対策やスマートウォッチによる健康管理、AIを活用した生活習慣の見直しなど、新たなツールや仕組みが次々と登場しています。

これらの取り組みが、最終的には介護リスクの低減、尊厳ある老いへの備えとなるのです。

今こそ「入口」を見直そう
介護という言葉を聞いてから準備を始めるのでは、遅すぎるのかもしれません。糖尿病や高血圧という「日常の気づき」から、介護予防の意識を高めていくこと。そして、それを家族単位、地域単位、さらには社会全体で共有していくこと。

これこそが、尊厳ある介護、そして尊厳あるエイジングへの道です。

これから、ここから。

尊厳ある暮らしを守るために、まずは一歩。自分と家族の生活を見直すことから始めてみませんか?
高齢社会へ向かい始めるアジアの皆様へのご提案です。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

Let's share this post !

Author of this article

Comments

To comment

Please Login to Comment.

TOC