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【尊厳Well-Kaigo】夢を持ち、憧れをつなぐ介護

〜25年後を見据えて、今伝えたいこと〜

憧れの人が、夢を育てる
「おはようございます。ウエルエイジングアワーを始めます」。
そんな朝のあいさつから始まった今回のテーマは、「尊厳ある介護、夢を持ち、憧れをつなぐ介護」です。ゲストに「おうちで新聞」の田村武晴さんをお迎えし、私、小川利久が思う“夢”について語らせていただきました。

私には、介護の仕事に夢があります。その夢は、憧れた人の生き方や思いから受け継いだものです。田村さんも「中村天風さん」という人物に強い影響を受けていると話されました。
憧れの存在が、自分の中の信念になり、そして行動に結びついていく。そうした“影響の連鎖”こそ、今の介護の現場に必要な力ではないでしょうか。

憧れられる存在へ
誰もが誰かに影響を受けて、今があります。そして、年を重ねた今度は、誰かの憧れになる側に回る時です。だからこそ、発信する、行動する、語りかける。そうした積み重ねが、次の誰かの夢を育てていくのだと思います。

中国で語る「夢を持つ介護」


実はこの収録の翌日から、私は中国出張に出かけます。現地での講演依頼をいただいたのですが、訪問介護士の方々を対象に講義をするのは久しぶりのことです。これまで介護保険制度初期の頃にはヘルパー講座なども行っていましたが、今回改めて「何を伝えるべきか」と真剣に悩みました。

特に中国では、訪問介護という仕事が“最低の仕事”と見なされることもあると聞きます。
地方から出てきた中高年女性が低い学歴で従事しているケースが多く、社会的評価が著しく低いのです。だからこそ、私はそこにこそ「夢」や「憧れ」を届けたいと思っています。

学歴ではなく、覚悟とやる気が未来を創る
学歴や経歴は関係ありません。介護の現場では、何よりも人を思う気持ちと、誰かのために行動する力が大切です。私が伝えたいのは、「あなたの仕事には価値がある」ということです。覚悟とやる気、そして夢。それが、訪問介護を“誇れる仕事”へと変えていきます。

憧れの連鎖が未来を変える
私の原点には、ある出会いがありました。1990年代、スウェーデンから帰国した建築家・富山先生の講演会を手伝った経験です。「認知症と正面から向き合えば、日本の未来は変わる」。そう語られた先生の言葉に深く感動し、私は介護に対する考え方を改めました。

その後、富山先生の推薦により、認知症グループホームのプロジェクトに関わることになり、私の“介護経営”という道が始まりました。大切なのは、出会いをきっかけに「行動する」ことです。私自身、何人もの憧れの人に出会い、学び続けてきました。

出会いを“夢”に変える力
私が中国で講演する目的は、単なる知識の伝達ではありません。その場にいる誰か一人でもいい、「この人に出会えてよかった」と思ってもらえるような、心を動かす出会いにしたいのです。そして、「夢を持ち、介護に希望を感じる」ことで、25年後の未来が変わると信じています。

講義後には、多くのメッセージがWeChatに届くこともあります。ですが、本当に行動に移す人はごくわずかです。それでも、私は信じています。二度目、三度目の出会いが新たな意味を生み、未来の変化につながっていくと。

公園での呼吸法から始まる夢
田村さんが紹介してくれた中村天風さんの話も印象的でした。お金のない人たちを公園に集め、呼吸法やヨガを教えていたという実話です。国を語るだけでなく、目の前の人と共に動く。その両輪があるからこそ、人は本当に動かされるのだと思います。

私もまた、そうありたい。夢は大きくても、始まりは小さくていいのです。例えば、動画を見ること。返信をくれること。そこから、人生が動き始めるかもしれません。

憧れる人がいたように、今度は憧れられる人へ
最後に、読者の皆さんに問いかけたいと思います。
皆さんにも、憧れた人がいたはずです。そして今、誰かに憧れられるような日々を過ごしていますか?

夢を持ち、憧れをつなぐ介護。それは、あなた自身が語る言葉と行動にかかっています。
だからこそ、今こそ一歩を踏み出してみませんか。誰かの夢になるために。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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