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【介護経営】スマホ時代に合わせる

【末尾に英語、中国語、タイ語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

介護経営もスマホ時代へ
~情報の受け取り方・伝え方が変わる今、何を見直すべきか~
今日のテーマは「スマホ時代に合わせた介護経営」です。

今やスマートフォンは、誰もが肌身離さず持つ存在。
介護の現場でも当然のように使われていますが、あらためてこの“スマホ”を介護経営の視点から見直してみたいと思いました。

「スマホで教育」の現場からの要請
最近、中国やマレーシアなどに向けた介護教育用コンテンツを制作する中で、「スマホで見られる縦動画でお願いします」と依頼されることが増えました。
パソコンでの視聴を前提に横動画で作っていた私にとって、これは目下大きな発見と試行錯誤の連続となっています。

縦動画に変換するだけで済むかと思いきや、レイアウト・文字の大きさ・視線の誘導など、まったく異なる設計が求められたのです。

DX=パソコンだけではない
もう一つのきっかけは、ある介護施設での「生産性向上委員会」での議論です。
ICTやDXの話になると、話題の中心はパソコンやタブレットばかり。けれど私は違和感を覚えました。

なぜなら、介護現場の7~8割は女性であり、日常的にパソコンに触れていない方も多いからです。
一方、スマホはプライベートでも活用されており、「スマホなら慣れている」という方が大半です。

3つのカギ:女性・ICT・柔軟性
スマホを介護経営に取り入れる意義は、以下の3点に集約されます。

女性が多い職場だからこそ、生活と仕事をつなぐスマホがカギになる
 育児・介護・仕事の合間にも使えるスマホは、働き方を柔軟にします。

ICTやDXの導入は“目的”ではなく“手段”
 パソコンのスキルがなくても、スマホでできる仕組みを構築すれば、生産性の底上げが可能です。

“選ばれる職場”には共感と柔軟性が必要
 スマホで完結できる情報共有や業務の仕組みは、職場の魅力を高めます。

スマホ活用がもたらす業務改善
業務改善①:記録業務の効率化
介護の現場では、スタッフは常に移動しています。スマホを活用すれば、記録のためにパソコンに戻る手間を減らし、リアルタイムでの記録や情報共有が可能になります。

業務改善②:情報や連絡の即時化
例えば夜勤から早番への引き継ぎも、スマホの音声メモで簡単に。朝の出勤時、通勤中に音声で確認すれば、現場に着いた瞬間からすぐに仕事に入れるのです。

業務改善③:外部連携の強化
病院付き添い時、スマホを使ってあらかじめ情報を送っておけば、看護師から看護師へスムーズな引き継ぎが可能に。情報共有の迅速化が、対応の質を高めるのです。

プライバシー問題と「使いこなし」の視点
もちろん、個人情報保護の観点は重要です。
しかし、それを理由にICTを避けるのではなく、「どう使いこなすか」を考えることが求められます。

スマホはメモ、翻訳、音声入力、画像生成まで可能な万能ツール。その利便性は、時にパソコンを超える場面すらあるのです。

多言語化と海外展開への布石
私自身、今は日本の介護情報を多言語化し、マレーシア・中国・タイに毎日届ける取り組みを続けています。
多くの人がその情報をスマホで受け取っており、言語だけでなくフォーマット(縦動画など)も変える必要があります。

この「スマホ×多言語」対応こそが、海外展開の第一歩であり、未来の価値創造への鍵だと感じています。

パソコン世代・スマホ世代、それぞれに合った発信を
今の若い世代は、実はパソコンに不慣れな方も増えています。逆に、ベテラン世代はスマホ操作に不安がある。どちらかに偏らず、両方を意識したコンテンツ設計が求められているのです。

30年前、介護の現場にパソコンが導入された頃のように、今は「スマホによる新しい働き方」が始まっている――そんな感覚で私は、介護経営の進化を見つめています。

このような変化に興味がある方は本ブログ末尾のお問い合わせフォームからご連絡をお待ちしています。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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