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【介護経営】働きやすさをつくる

【末尾に英語、中国語、タイ語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

【介護経営】働きやすさをつくる職場とは
今日のテーマは「介護経営における働きやすさをつくる」ことについてです。隅田川沿いを歩きながら、風を感じつつ、この大切なテーマを皆さんと共有していきたいと思います。
音声配信は風があったため風切り音が入っていますのでご容赦ください。

選ばれる職場に必要な「柔軟な働き方」
まず1つ目に大切なのは、働き方の「柔軟性」です。
介護の現場は24時間365日、常に誰かがケアを行っている特性があります。特に老人ホームなどの入所施設では、シフト制が避けられず、夜勤も発生します。しかしそのシフトが、今の時代やスタッフの生活状況に合っていなければ、働きづらさを感じるのは当然のことです。

最近では介護の現場にも「働き方改革」の視点が求められており、シフト制度や労働時間の見直しが進められています。とりわけ女性が多く活躍する現場において、子育てや家族の状況に応じた配慮が欠かせません。

女性が働き続けられる職場をつくる
介護職は圧倒的に女性が多く、特に訪問介護や在宅支援サービスでは8割以上が女性です。
そのため、「女性が働きやすい職場をつくること」は、すなわち「働きやすい職場をつくること」に直結しています。

例えば、子育て中のスタッフが夜勤を避けられるような配慮や、50代以降で家族の介護やパートナーのリタイアによってライフスタイルが変わる方への働き方の工夫などが求められます。訪問介護の世界では、こうしたライフステージに対応する人材が中心を担っています。

夜勤シフトの見直しが職場を変える
次に注目したいのが「夜勤のあり方」です。従来の夜勤は16時間労働で、夕方から翌朝まで勤務し、その後1日休むという形が一般的でした。しかし、これは身体への負担が大きく、家庭との両立もしづらいという課題がありました。

最近では、夜勤を8時間程度に分割し、朝の業務は早番に引き継ぐなど、新しいシフトの形が検討されています。特に、夜勤後に子どもと顔を合わせられる時間ができることで、家庭生活の質も変わります。これは心身の健康にも直結する重要なポイントです。

ハラスメントのない安心できる職場文化


働きやすさの2つ目の要素は、「ハラスメントのない安心できる職場文化」です。仕事を辞める大きな理由の一つに人間関係の問題があります。怒られた、無視された、話を聞いてくれない!
こうした積み重ねが離職につながります。

ハラスメントを防ぐためには、役割とルールが明確にされたチームづくりが重要です。単なる仲良しグループではなく、評価と連携が機能する「信頼される関係性」が鍵となります。

生産性の向上と介護の質の両立を目指して


3つ目のポイントは「生産性の向上と介護の質の両立」です。紙の記録を声の記録やICTツールに置き換えることで、情報の共有がスムーズになり、業務の効率化が進みます。
ここに「ありがとう」「頑張ったね」という感謝や評価の言葉が加わることで、職場の雰囲気は大きく変わります。

私自身、夜勤職員の食事調査を行ったことがあります。
その結果、食物繊維が不足していることで、健康や精神状態に悪影響があることがわかりました。体調やメンタル面のケアも、働きやすさを支える大切な要素です。

外国人スタッフへの配慮も重要に
近年、外国人スタッフも介護現場で増えています。
言葉や文化の壁に加え、1人暮らしで誰にも相談できない状況があると、心のダメージは非常に大きくなります。評価されず、教育されず、孤独を感じながら働いている人も少なくありません。

外国人や女性が「働きやすい」と感じる職場こそ、すべての人にとって快適な職場です。
この視点をもって職場づくりを行うことが、今後ますます求められていくでしょう。

働きやすさはルールの下で「心」に宿る


介護の仕事は、ただでさえ身体的・精神的に大変だと思われがちですが、職場環境や運営方法を少し工夫するだけで、「やりがいのある仕事」「自分らしく働ける仕事」へと変わっていきます。

働きやすさを支えるのは制度やルールの下で、一人ひとりの「心の配慮」です。その積み重ねが、笑顔あふれる職場をつくり、最終的には利用者の幸せにもつながっていきます。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。
風切り音が入っています。ご了承ください。

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