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【介護経営】管理者の器が職場をつくる

【末尾に英語、中国語、タイ語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

【介護経営】職場を変える「管理者の器」とは
~信頼される職場づくりのカギを探る~
こんにちは。金曜日恒例のおうちデイ新聞発行責任者の田村武晴さんとともに、介護業界における経営の視点や現場のリアルについて語り合っています。今回のテーマは「管理者の器が職場をつくる」。まさに介護経営の本質に迫る内容となりました。

管理者の役割は「職場の空気をつくること」
介護現場において、管理者の役割は実に多岐にわたります。
スタッフのマネジメント、利用者との対応、クレーム処理、行政対応などを担う現場の司令塔。
とくに専門職がチームで動く介護の現場では、縦だけでなく「横の連携」が重要です。

どれだけ優れたスタッフがいても、信頼される管理者がいなければ職場はうまく回りません。管理者の人柄や姿勢こそが、その職場の「雰囲気」や「働きやすさ」に直結するのです。

高齢者にとっての「見やすさ」とは?
進化するYouTube視聴環境
近年、介護に関する情報提供も大きく変化しています。
YouTubeを家族でテレビ画面で観る高齢者が増えているとのこと。スマートフォン中心だった情報発信も、テレビとの連携を意識した工夫が求められています。

テレビで観るYouTubeは、画面が大きくなる分、画質の質や伝え方が変わります。単に「伝える」だけでなく、「どう伝わるか」「誰に届くか」という視点がますます重要になってきました。

介護を支える世代へ届けるメッセージ
田村さんのライブ配信は主に50代~60代の方、つまり親の介護を支える世代を意識して構成されています。介護が「特別なこと」ではなく、誰にでも起こりうる「日常」になりつつある今、正しい知識や心構えを持つことが大切です。

そのためには、単に制度やサービスを説明するだけでなく、「親をどう支えるか」「自分はどう関わるか」という問いに寄り添う情報発信が求められます。

外国人介護士との共生と「伝える難しさ」
最近は中国などアジアからの介護人材が増えており、私は中国人介護士向けに認知症ケアの教材を制作しています。しかし、言葉の壁だけでなく、「文化的背景の違い」が大きなハードルになります。

たとえば、日本では「自立支援」が介護の基本ですが、中国では「お金を払ったのだからすべてやってもらって当然」という価値観が根強く残っています。その違いを埋めるには、これからは管理者自身が「異文化を理解し、橋渡しする力」を持っていることが求められます。

処遇改善加算は「信頼されない経営者」への警鐘
国が実施している「処遇改善加算」は、介護職員の賃上げを目的とした制度です。しかし、そのお金が本当に職員に還元されているのか、国がチェックする仕組みが導入されたのは、裏を返せば「経営者が信頼されていない」証でもあります。

この制度からは、経営者・管理者に対して「透明性」と「説明責任」が強く求められていることがみえてきます。
スタッフの処遇改善が進まない施設では、結果的に離職が増え、経営にも悪影響を与えかねません。

管理者の「哲学」が現場を変える


「管理者の器」とは、単なる能力の話ではありません。
それは、どんな哲学を持って職場に臨んでいるか、という姿勢の問題です。現場にいるスタッフが「この人のもとで働きたい」と思えるような、信頼されるリーダーシップが求められます。

人事制度やキャリアパスの整備もその一環です。頑張る人がきちんと報われる仕組みをつくることが、離職防止にもつながります。

「家族」として接する力が、信頼を生む
介護の現場は、「利用者=お客様」ではありません。
むしろ「もう一つの家族=セカンドファミリー」として接する心が求められます。利用者本人だけでなく、その家族の思いも受け止められる管理者がいる職場は、自然と温かく、信頼される場になります。

逆に、管理者が「ただの業務」として介護を捉えていると、どれだけ仕組みを整えても職場の魅力は上がりません。

選ばれる施設とは、選ばれる管理者がいる職場
最後に重要なこと。それは、選ばれる施設になるためには、「選ばれる管理者」が必要だということです。給与や待遇だけでなく、信頼され、共に働きたいと思わせる器を持つことが、職場全体の雰囲気や採用力にもつながります。

2025年は、まさに介護経営の転換点です。
管理者という立場の責任と可能性を再確認し、選ばれる職場づくりに一歩踏み出してみませんか?

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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