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【介護経営】選ばれる職場の条件は「笑顔」と「挨拶」

【末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております】
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.


本日は「選ばれる介護職場の条件」についてお話ししたいと思います。
テーマはずばり、「笑顔」と「挨拶」です。

朝のウォーキングで感じたこと
私の毎朝の習慣は、隅田川沿いを歩くウォーキングです。同じ時間、同じ場所を歩く人々に「おはようございます」と声をかけ、目を合わせて笑顔を交わす。それだけで朝の空気が変わり、自分の心も明るくなります。

「また今日もあの人に会えるかな」「元気にしてるかな」──そんな人との関係性が、私の朝を彩ってくれています。

朝の15分がもたらす価値
最近、いつもより15分だけ早く起きるようにしています。この15分が驚くほど大きな違いを生みます。少し余裕を持って歩き、ストレッチや深呼吸を取り入れることで、身体と心の調子が整っていくのです。

夜の15分はあっという間に過ぎますが、朝の15分は一日を変える力を持っています。

賃上げよりも「選ばれる職場」
財政制度等審議会は、単なる賃上げではなく、「選ばれる職場を目指せ」という方向にシフトしています。これは、介護の現場で働く人が、金銭的な報酬だけでは続けられないという現実を踏まえたメッセージでもあります。

実際、処遇改善加算で賃金が上がっても、離職率が下がらない施設もあります。問題の本質は「働きがい」や「評価される実感」があるかどうかにあるのです。

非言語コミュニケーションの重要性


そこで注目したいのが、非言語コミュニケーション。中でも「笑顔」と「挨拶」は、働く人のモチベーションを支える大切な要素です。

職員同士の「おはようございます」、管理者からの「今日もよろしく」、そして「ありがとう」の言葉。これらが日常的に交わされることで、職場全体が温かくなり、安心感が生まれます。

挨拶は連携と信頼の始まり


介護現場では、夜勤から早番、早番から日勤へと引き継ぎが行われます。この際の「ありがとう」「お疲れさま」「助かったよ」といった言葉には、感謝や信頼が詰まっています。

これは単なる業務のやりとりではなく、仲間としての連携と支え合いの表れです。

笑顔と挨拶を仕組みにする
この「笑顔」と「挨拶」を、職員の“個人の良心”に頼るだけでは不十分です。経営者として大切なのは、これらを仕組み化し、評価制度に組み込むことです。

実際、私は「笑顔・挨拶・服装・姿勢・言葉遣い」を人事評価制度の一部とし、給与や昇格に反映させる仕組みを構築しました。
これは簡単なことではありませんが、数値化・ルール化することで全職員に公平な基準を示すことができます。

面接は「選んでもらう」場


採用面接においても、私は「職場が人を選ぶ」のではなく、「人に選んでもらう」姿勢で臨んでいます。
面接は、自分たちの考え方やルール、そして評価の仕組みを丁寧に伝えるプレゼンの場です。

「あなたの笑顔や言葉が、私たちのチームを支えてくれる」と伝えることが、新しい仲間を迎える第一歩です。

デンマークの福祉施設に学んだこと
かつてデンマークを訪れた際、施設長に「あなたを評価するのは誰ですか?」と尋ねたことがあります。
彼は「利用者と地域住民です」と即答しました。

この言葉に深く感銘を受け、日本でも評価される介護経営を目指し、人事評価制度を整備しました。理念とルール、事業計画、そして最終的には給与に反映させることで、組織の信頼を築いてきました。

「選ばれる職場」をつくるという覚悟
国が言う「選ばれる職場をつくってください」という言葉には、「選ばれない施設は支援しませんよ」というメッセージも込められていると私は受け取っています。

だからこそ、介護経営者として、評価制度と給与配分の仕組みを整えることは避けて通れ無いと考えています。
笑顔や挨拶は、ただの礼儀ではなく、業績と人間関係、ひいては施設の未来にまで影響を与える重要な要素なのです。

これから、ここから


職員一人ひとりの笑顔や挨拶が、施設全体を明るくし、入居者の心を豊かにし、その結果、施設の評価や業績にもつながっていきます。

「あなたの笑顔が給料に反映される」
そんな仕組みを持った職場こそ、これからの時代に選ばれる職場です。

ぜひ、介護経営者の方はご自身の施設でも「笑顔」と「挨拶」を経営の真ん中に据えてみてください。

職場を選ぶ方、介護サービスを選ぶ方の「選び方」のポイントは同じです。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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