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【介護選び】悲嘆のプロセス〜あなたは今どこにいますか?

(末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております)
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

おはようございます!
今日も「ウエルエイジング・アワー」をお届けします。
今回のテーマは「介護選び」「悲嘆のプロセス」についてです。
特に、アルフォンス・デーケン氏が提唱する「悲嘆のプロセス」を「死」を「介護」へ置き換え、応用して考えてみたいと思います。

より成熟した人格者への成長

悲嘆のプロセスとは?
アルフォンス・デーケン氏は、グリーフケア(悲嘆ケア)の分野で有名な方で、特に著書「生と死の教育」の中で、悲嘆のプロセスを12段階に分けて説明しています。このプロセスは、家族や大切な人を亡くした後の心の変化を表していますが、実は介護の場面でも応用できると考えています。

介護が必要になった時、人生が一度終わったような感覚になることがあります。これまでの生活や役割が一変し、新しい現実を受け入れなければならない。その過程で、悲嘆のプロセスが始まるのではないかと感じています。

12段階の悲嘆のプロセス
12段階と聞くと、少し複雑に感じるかもしれませんが、一つずつ紐解いていきましょう。

第1段階:精神的打撃と麻痺状態
大切な人の死や介護が必要な状況に直面し、頭が真っ白になるような衝撃を受ける段階です。例えば、突然の病気や怪我で介護が必要になった時、このような状態になることがあります。

第2段階:否認
現実を受け入れることができず、否定する段階です。介護が必要な状況になっても、「こんなはずがない」と感じることはよくあります。

第3段階:パニック
現実を確認しながらも、否定したい感情が交錯し、パニック状態になる段階です。介護が必要だとわかっていても、どうしていいかわからず混乱することがあります。

第4段階:怒りと不当感
「なぜ自分がこんな目に合わなければならないのか」という怒りや不当感を感じる段階です。介護が必要になった原因に対して怒りを感じることもあります。

第5段階:敵意と恨み
周囲の人や状況に対して、やり場のない感情をぶつける段階です。介護の場面では、介護者に対して不満をぶつけることがあるかもしれません。

第6段階:罪意識
「もっとこうしてあげればよかった」と過去を悔やみ、自分を責める段階です。介護が必要になったことに対して、自分を責める気持ちが生まれることがあります。

第7段階:空想形成・幻想
亡くなった人や介護が必要な人がまだ生きているかのように思い、現実と幻想が交錯する段階です。例えば、亡くなった人の部屋をそのままにしておくなど、現実を受け入れられない状態が続くことがあります。

第8段階:孤独感と抑うつ
葬儀や介護の始まりが一段落した後、寂しさや孤独感が押し寄せる段階です。特に高齢者が一人暮らしになったり、社会的な役割を失ったりすると、このような感情が強くなることがあります。

第9段階:精神的混乱とアパシー
生活の目標を見失い、どうしていいかわからなくなる段階です。毎日の予定がなく、何をすればいいのかわからない状態になることがあります。

第10段階:あきらめ‐受容
現実を受け入れ、辛い状況に向き合おうとする段階です。介護が必要な状況を受け入れ、次のステップに向かおうとする気持ちが生まれます。

第11段階:新しい希望‐ユーモアと笑いの再発見
ユーモアや笑いを取り戻し、新しい希望を見つける段階です。介護の場面でも、笑顔やユーモアが大切だとされています。笑顔は介護者にも高齢者にも伝わり、心を軽くしてくれます。

第12段階:立ち直りの段階‐新しいアイデンティティの誕生
最終的には、新しい自分を見つけ、立ち直る段階です。介護を通じて、自分自身が成長し、新しい役割を見つけることができます。

介護における悲嘆のプロセスの重要性
この12段階のプロセスは、必ずしも順番通りに進むわけではありません。人によっては行きつ戻りつしながら進んでいきます。介護の場面でも、このプロセスを理解することで、介護者や家族が高齢者の心の変化に寄り添うことができます。

特に、介護が必要になった時、高齢者自身が「自分はもう役に立たない」と感じることがあります。しかし、介護を通じて新しい役割や目標を見つけることで、再び希望を持てるようになるのです。

これから、ここから

悲嘆のプロセスは、死別だけでなく、介護の場面でも重要な意味を持ちます。介護が必要になった時、その過程で感じる様々な感情は自然なことです。そして、その感情を乗り越えることで、新しい自分を見つけることができるのです。

あなたは今、どの段階にいますか?
必ず次の段階が来ます。それは、自分自身が成長するためのプロセスです。今日も良い一日をお過ごしください!

このウエル・エイジング・アワーでは、介護選びや悲嘆のプロセスについて、アルフォンス・デーケン氏の理論を基に介護への応用を解説しました。介護の場面で感じる様々な感情は、自然なことです。
その感情を受け止め、乗り越えることで、新しい自分を見つけることができるのです。ぜひ、このプロセスを参考にしながら、「介護選び」の際にもお役立ててください。

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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