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【介護選び】どんなまちなのか?~地域保健福祉計画

(末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております)
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

おはようございます。「ウエル・エイジング・アワー」朝のウォーキングラジオにようこそ。

今回は、介護選びシリーズとして「どんなまちなのか?」をテーマに、地域保健福祉計画についてお話しします。

介護は、かつては家族単位の仕事とされていましたが、今では地域、さらには国単位で考えられるようになりました。
しかし、地域ごとに異なる特性があるのが現状です。その違いを理解するためのカギが、この地域保健福祉計画にあります。

日本の地域保健福祉計画とは何か?
地域保健福祉計画は、介護保険法や老人福祉法に基づいて、日本の市区町村が策定する計画です。
この計画は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるように、地域ごとの生活課題の解決を目指し、住民、事業者、行政が協力して作り上げるものです。
介護保険計画とも密接に関連し、計画の期間は概ね5年、3年ごとに見直しが行われます。

住んでいるまちや親が暮らすまちの地域保健福祉計画を調べることで、その地域が提供する介護サービスの量や方向性を理解することができます。
この情報は、介護サービスを選ぶ際の重要な判断材料となります。

地域ごとに異なる介護の実情
例えば、ある地域で「このサービスは提供されているが、隣の地域ではない」といった事例が多々あります。
これは、各地域の保健福祉計画が異なるためです。
同じ介護保険法に基づいていても、地域の特性や需要に応じた運用が行われるため、地域ごとに介護サービスの内容や提供状況が異なるのです。

私はこれまで、全国のさまざまな地域で介護施設の運営や申請業務に携わってきました。
その経験から、行政による指導や許可が地域によって異なることを実感しています。
ある地域で認められた内容が、別の地域では異なる判断をされることも珍しくありません。
このため、介護選びをする際には、自分が住む地域の保健福祉計画をしっかり把握する必要があります。

計画を知ることでわかること
地域保健福祉計画を紐解くと、以下のような情報が得られます:

サービスの量と配置
どの地域にどのような介護サービスが提供されているか、人口割合や地域の特性に応じて計画が立てられています。

利用可能な施設や事業者
地域内で利用できる施設や事業者がどれだけあるのかを確認できます。特に、介護施設を新たに作りたい事業者にとっては、この計画を把握することが欠かせません。

保険料の差
保険料も地域によって異なります。例えば、最も安い地域では月額4,000円台、高い地域では1万円を超える場合もあります。この差は、提供されるサービスの量や質に影響を与えることがあります。

介護選びの基本は「地域を知ること」
介護選びにおいて最も基本となるのは、「どこに暮らしているか」という視点です。
住民票のある地域で提供されるサービスを把握し、その地域の計画を紐解くことで、利用可能な選択肢を理解することができます。
また、親を都市部に呼び寄せて介護することを検討する場合も、地域保健福祉計画が重要な判断材料となります。

計画には、特別養護老人ホームやデイサービスなどの施設数やその配置に関する情報が明記されています。
ただし、計画と現実にはズレが生じることもあります。例えば、行政の指導や競争の影響で施設が満室になっている場合もあれば、まだ利用可能な施設がある場合もあります。

これから、ここから〜地域保健福祉計画が示す未来
地域保健福祉計画は、地域包括ケアの基盤として、住民が安心して暮らせる社会を実現するために欠かせない仕組みです。計画を知ることで、どのような地域が「良いまち」なのか、自分や家族にとって最適な介護の選択肢は何かを見極めることができます。

ぜひ、自分や家族が暮らすまちの計画を確認し、介護選びに役立ててみてください。
地域の計画を理解することは、安心できる未来をつくる第一歩です。

今日も素晴らしい一日をお過ごしください!

↓↓↓詳細はPodcastから「ながら聴取」をしてください。

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