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【介護選び】脳を知ると楽になる

(末尾に中国語、タイ語、英語の翻訳文を挿入しております)
文末附有中文、泰文和英文翻译
ส่วนท้ายมีการแปลเป็นภาษาจีน ภาษาไทย และภาษาอังกฤษ
Translations in Chinese, Thai, and English are provided at the end.

【介護選び】脳を知ると楽になる

こんにちは。
今回は「介護選び」シリーズの一環として、「脳を知ると楽になる」というテーマでお話ししたいと思います。このテーマを通じて、介護の本質や認知症ケアについて考えるきっかけになれば幸いです。

介護の核心は認知症
私が介護の仕事を始めたのは35年前、介護保険が始まったのは25年前のことです。
当時の介護は、身体介護が中心でした。
しかし時代が進むにつれ、認知症を持つ方の割合が増え、介護の核心が「認知症介護」へとシフトしました。

認知症介護が求められる中で、新しい介護施設やサービスが次々と生まれました。
例えば、グループホームやユニット型特別養護老人ホームなど、個別介護を重視した施設です。
これらの施設は、認知症の方々に適した環境や関わり方を模索する中で発展してきました。

認知症は「脳の変化」から始まる



認知症とは、脳の器質的な障害によって引き起こされる症状です。
脳の変化には、加齢や生活習慣、外部からの刺激など、さまざまな原因があります。
その結果、記憶や判断力、行動に影響が現れます。

たとえば、短期記憶が失われたり、時間や場所、人を認識する能力(検討式)が低下したりします。
これらの変化が、私たちがよく耳にする「徘徊」や「妄想」といった行動につながるのです。

脳を知ることで変わる視点
介護の現場でよく聞かれるのが、「どうしてこんなこともできないの?」という声です。
しかし、この視点を「脳の変化」に置き換えてみるとどうでしょうか?
例えば、「短期記憶の障害があるから、最近の出来事を忘れてしまう」と理解できるようになります。

脳科学を学ぶと、人の行動を客観的に見ることができるようになり、介護に対するストレスが軽減します。
また、相手を責めるのではなく、脳の変化に寄り添った対応が可能になります。

具体的な例:食事作りの変化


例えば、お母さんが突然料理が苦手になったと感じたとします。
これも脳の「作動記憶」が影響している可能性があります。
作動記憶とは、料理の手順やタイミングを把握するために必要な記憶のことです。

ご飯を炊くタイミング、味噌汁の具材の準備、メインディッシュの調理など、これらをすべて段取りよく進めるのは、実は脳の複雑な働きの結果です。
その働きに変化が起きると、料理が難しくなってしまうのです。

こうした変化を理解し、対応することで、「だらしない」「努力が足りない」といった否定的な見方を改めることができます。

脳を知ると介護が楽になる理由
脳の仕組みを理解すると、介護における選択肢や対応策が広がります。例えば、認知症の症状に応じた環境づくりや接し方を工夫することで、介護がスムーズに進むことがあります。
また、相手を傷つけるような言葉や態度を避けることにもつながります。

介護を「脳科学」の視点で捉えると、家族や介護者自身の心の負担が軽減し、より穏やかな関係を築くことができます。

これから、ここから

介護選びの際には、ぜひ脳科学についても学んでみてください。
脳の働きを理解することで、より適切なケアが可能になり、介護に対する不安や悩みが減るでしょう。

今回のお話が少しでもお役に立てば嬉しいです。最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
よい一日をお過ごしください!

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