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老人は繰り返しによって結晶性知能を獲得した人です。

こんにちは
今日はウォーキングしながら、人生の中で大切な「エイジングと繰り返すこと」について考えを深めていきたいと思います。

東京の隅田川を歩きながら、私はなぜ日々同じことを繰り返しているのだろうと思いました。
YouTubeやポッドキャストを聞きながら、インプットしたことをアウトプットし、また新しい情報を得る。このサイクルをずっと続けていますが、その意味について、今朝は改めて考えを巡らせています。

ほとんどの人が、学校の教科書やメディアでヘレン・ケラーの話を聞いたことがあるでしょう。
彼女の物語は、エイジングと介護の仕事に従事している私たちに、異なる視点を提供してくれます。
ヘレン・ケラーは、「最初は難しいことも、繰り返すと簡単になる」と言いました。
これは、ただの言葉以上のものを私たちに教えてくれます。

ヘレン・ケラーは、視覚と聴覚を失った後も、サリバン先生との出会いにより、指文字を使ってコミュニケーションを学び、最終的にハーバード大学に合格しました。
彼女の努力と達成は、障害を持つ人々にも高い潜在能力があることを示しています。

この話を聞いて、私たちは「べき乗の法則」という脳科学的にも証明された原則に気づかされます。
これは、繰り返し行動を続けることで、何かが突然に上手くいくようになるというものです。
初めは難しくても、繰り返し続けることで習得し、やがて楽しくなるのです。

高齢者介護においても、この原則は重要です。
高齢者はそれぞれが独自の経験と能力を持っています。
彼らの「結晶性知能」、つまり、長年にわたり蓄積された知識や技能を活用することが、介護において非常に重要です。

今、私たちが新しい技術や方法を学ぶ際にも、この繰り返しの原則が効果を発揮します。
例えば、新しい言語や技能を身につけることは難しいかもしれませんが、繰り返し練習することで、それが自然と身に付いていきます。

さて、私が今取り組んでいるのは、中国語の学習です。
全く分からない状態から始めましたが、繰り返し学ぶことで少しずつですが、理解できるように諦めず取り組んでいきたいと思うようになりました。
このプロセスは、エイジングと介護の知識を深め、アジアに広めるためのものです。

最後に、ヘレン・ケラーの言葉を借りて、エイジングと介護の分野で私たちが目指すべきことを再確認しましょう。

「最初は難しいけれど、繰り返し続けることで、いつかは簡単になり、新しいステージへと進むことができる」です。

長生き時代に重要なことは結晶性知能を獲得してきた高齢者の生き方を尊重し、その役割を作り上げることです。

ウエル・エイジング・アカデミーの中に企画中の高齢者が講師とな李若者に伝授していく「世代架け橋スクール」で実装してまいります。

この言葉を胸に、今日も良い一日をお過ごしください。
ありがとうございました。

「べき乗の法則」

「べき乗の法則」という表現を習慣形成や記憶定着の文脈で用いる場合、これは「べき乗則」という統計的な法則とは異なりますが、繰り返しの効果を説明するための比喩的な使われ方をしているようです。繰り返し練習することで技能が向上し、やがて自動的に行動できるようになる過程を指しています。これは心理学や教育学で見られる「練習効果」や「スペーシング効果」に類似しています。

練習効果(Practice Effect)
練習効果は、特定の技能を繰り返し練習することによって、その技能が向上し、最終的には自動化される現象です。例えば、ピアノ演奏、スポーツの技術、言語学習などがこの効果の対象となります。練習を繰り返すことで、脳は関連する神経経路を強化し、より少ない認知資源でその活動を行えるようになります。

スペーシング効果(Spacing Effect)
スペーシング効果は、学習セッションの間に適切な休息期間を設けることで、長期記憶の定着が促進されるという現象です。一度に集中して学習するのではなく、時間を分散させて学習する方が記憶の定着が良いことが多くの研究で示されています。

このような心理学の原理を指して「べき乗の法則」と表現する場合、繰り返し行うことが記憶やスキルの向上にどのように効果的であるかを強調していると考えられます。三日坊主の反対として使われる場合は、短期間で挫折することなく、継続的に努力を重ねることで、技能や知識が向上することを意味します。

この表現がある文脈で使われる場合、それは継続が力なりという古典的な理念を現代的に解釈したものと言えるでしょう。繰り返し行うことの価値を認識し、目的に向かって持続的に取り組むことの重要性を説くものです。

結晶性知能
経験や文化的な学習を通じて蓄積された知識や技能のことを指します。
この概念は心理学者レイモンド・カッテルによって提唱され、彼が定義した知能の二つの主要な要素の一つです。
結晶性知能は、具体的な情報、事実、言語、数学のスキルといった、学んだ知識を活用する能力を含みます。これは一般的に年齢とともに増加し、生涯にわたって発展し続けるとされています。

結晶性知能の発展は、個人が長年の教育や職業経験、趣味などを通じて習得した文化的な知識や技術に依存しています。
この知能の高さは、クイズ、言語ゲーム、専門的な問題解決など、既知の情報を使ってタスクを遂行する能力を反映します。
流動性知能
対照的に、流動性知能は新しい問題に直面した際の抽象的思考や論理的推理を担い、年齢が上がると低下する傾向があります。

結晶性知能は、教育レベルや知的活動の継続に強く影響され、年をとっても維持されることが多いため、高齢者が新しいことを学ぶ基盤としても非常に重要です。
また、仕事の専門知識や人生経験を活かす際にもこの知能が中心的な役割を果たします。
この知能を鍛え続けることで、高齢期においても知的能力を保ち、活発な精神生活を送ることが可能になります。

これから、ここから〜ウエル・エイジングの活動への応用
「べき乗の法則」と「結晶性知能」の概念を応用することには多大なメリットがあります。まず、「べき乗の法則」は、繰り返し行うことによりスキルや知識が向上し、長期的な成果をもたらすという原則です。この法則をウエル・エイジングに適用することで、高齢者が日常生活での小さな習慣や運動、健康的な食生活などを継続的に実践することが、健康寿命の延伸につながります。習慣化することで、高齢者自身が自立した生活を維持しやすくなり、ウエルネスの向上が期待できます。

一方で、「結晶性知能」は、知識や経験が積み重なることにより豊かになる知的資源を表します。
これをウエル・エイジングの活動に応用することで、高齢者が過去に蓄積した専門知識や生活経験を活かし、新しい学びや社会参加の機会に積極的に関与できます。
例えば、高齢者が自らの知識を共有するワークショップやセミナーを開くことで、彼らの社会的役割が再確認され、精神的な満足感や自己効力感が高まります。

このように、「べき乗の法則」と「結晶性知能」を活用することで、高齢者が自らの能力と経験を生かし、健康で意義のある生活を送ることを促進することができるため、ウエル・エイジングの理念に大きく貢献します。

↓↓↓詳細は以下のPodcastをながら聴取してください。

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